台北速攻(5)

2007-09-14 00:00:39 | たび
9a9af5ed.jpg三日目の朝、やっと起きる。どうも1時間の時差が、体調を狂わせている。最初の日に1時間分多く遊んだため、その後遺症が残っている感じだ。日本でサマータイムを導入すると、そういうことが起きるのだろうか。そういえば、明け方に、夢と現実の間で、きのう保安宮で引いたおみくじの中の「行人未達」ということばは、「旅行へ行くと、目的地に到達しないこと」を意味することに気がつく。きょうの最終目的地は日本なのだが、「未達」というのは不吉ではないだろうか。台風が日本に向かっているのに。

9a9af5ed.jpg『台北101』そして、念のためフライトスケジュールを再確認すると、重大な欠陥を発見。昨夜のボケ頭での時差の計算間違いを発見、プラスマイナス往復で2時間が一瞬で消える。高さ501メートルの台北101ビルの展望台は10時からなのだが、またたく間に上って下りて地下鉄、またはタクシーに乗らなければ帰国便に乗り遅れることがわかった。乗り遅れると、今度は高いチケットを買わなければならないし、さらに遅れると日本上空で台風に遭遇することになる。早めに出発するしかないのだが、外は昨夜来の雨。確か、雨が降ると、展望台は雲の中に入るはず。

そして、展望台入場料の350元(1200円)を残して、地下鉄で市役所駅を出ると、11時からは駅と台北101間に無料循環バスがあることが判るが、待つわけにはいかない。さらに遠目でもビルの上部は雲に隠れている。微妙なタイミング。実は、先日、川崎の東芝科学館に行ったときに、この台北101のエレベーターに乗ったときの体感映像を味わっているのである。その時、疑問に思ったのは、周りに見えるのが都会だけではなく、山や荒地だったことなのだが、それは現地に行って納得できたのである。台湾は山が多い。高さ3000メートル以上の山が133もあるそうだ(未踏の地もあり)。

9a9af5ed.jpg『路面悪し』結局、雲は少しずつ薄らいできたものの、飛行機乗り遅れを恐れ、Uターン。これも次回へキャリー案件にする。しかし、台北の街は、足元が悪い。歩道は凸凹だし、小さな階段が多いし、水溜りだらけ。足元に注意していないと5分に一回は躓く。酔って歩くと、顔面を道路に打ち付け、”篠原ともえ”みたいに前歯10本折ってマスクして帰国しなければならなくなる(帰国後調べたら篠原ともえは道路で転んだのじゃなく、ホテルで暴れたらしい。原因は中村獅童に食い逃げされたことが確定したかららしいのだが、それ以来、あまり見ないような気がする。華原的になる前に、出身大学の学歴を生かしたファッションデザイナーに転進した方がいい)。そして、101の展望台に上がらなかったため浮いた350元は土産のウーロン茶に変わる。

その後、とりあえず何事も無く飛行機は成田に向かい、乱気流に巻き込まれること2回の末、タッチダウンに成功。さらに、飛行時間と同じ時間をかけ、横浜に帰着。


『今回行き損ねた場所』というか、もともと2泊では行ける訳もないのだが、
 1.千と千尋の神隠しのモデルタウンとなった九份地区観光
 2.テレサ・テン墓参り(ちょっと調べていて、聞きたいことがあった)
 3.故宮再訪・再チャレンジ
 4.基隆港・淡水などの北部の都市
 5.台湾海峡の向こう側、大陸から見える不沈空母島、金門島

『日台関係について』日本では大手ジャーナリズムがまったく報道しない国だが、経済的にはかなり深くかかわっていることがわかった。特に台湾側から日本に対しての関心は非常に高く、例えば、現在、ベストセラーのトップは「雅子妃:菊花王朝的囚徒」である(近隣他国でベストセラーになっているものを日本語訳で出版しないのはまずいんじゃないだろうか、とは私見)。

将来、台湾が北京と同質的一体化することは十分に考えられるわけで、それは台湾が北京になるときではなく、北京が台湾になることなのかもしれないわけだ。日本が将来、北京に飲み込まれないための方策の一つは、現在の台湾に深くかかわっていくことかもしれない、と思いながら、9月、10月には3連休が多いなあ、と再び考え始めるのである(「行人未達」の予言が気になるが)。

とりあえず、終わり。


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