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バルブのすり合わせが終わりましたので、組み立てる前にスプリングのチェックをしておきます。
これは強化スプリングなので自由長やテンションの諸元が分かりませんから、長さの個体差と変形、傷が認められませんのでこのまま使います。
右側はショベルヘッドハーレーのバルブスプリング。
4バルブの利点はバルブのサイズが小さくなるのと同時に、スプリングの大きさとテンションも小さくなりますから、各部のフリクション、そして磨耗に対しても有利になります。
スプリングリテーナー三様。
一番上が純正で、下の2種が強化スプリングとセットになっていて、一番下が今回のエンジンに使われていたものです。
まず純正が7.9g。
クロームモリブデン鋼製と思われる、今まで使われていたリテーナーは10.8g。重いですね。
中古品ですが、在庫品にあったチタン製は軽く6.2g。これを使うことにいたしました。
矢印のコッター溝は丸くなっていて、ステムシールを嵌めるときの障害になりませんね。
バルブとコッター、リテーナーの相性を確認するために、仮組みしてみました。グリスとかオイルを使わないドライ状態でもピッタリ合うと、このように重力に負けずに保っています。
バルブステムにエンジンオイルを薄く塗布してからバルブガイドに差込み、ステムシールを組み付けます。矢印のテンションスプリングは外しておくと、よりステムシールを傷つけることを防げると思います。
テンションスプリングの取り付けなど忘れやすいことも考えられますので、このように”証拠写真”を撮っておくと後々安心ですね。
というか、忘れていたら撮影の時点で思い出すか、撮影の余裕があれば忘れないかも。
バルブの組み付けの撮影は忘れましたが、完了した後に、燃焼室に再度ガソリンを満たして密閉度を確認いたしました。
暫く放置した後に、ポートの中を指で探って洩れがないか確認します。
ガソリンは浸透しやすいので、僅かな洩れでもあると、滲み出て指に付着して分かります。
洩れがなければヘッドの作業は終了ですね。
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とりあえず補足ということで・・・。
補足ありがとうございます。
taniさんのブログ拝見させていただいてます。
アジャスタブルプッシュロッドをいっぱいいっぱいに伸ばした場合
リテーナーが破損することはあるのでしょうか?
古い記事にコメントをいただきありがとうございます。
状況が分かりませんので正確にお答えできるか分かりませんが
ソリッドタペットのハーレーでしたら、プッシュロッドの長さ調整はバルブクリアランスの調整になりますから、むやみに伸ばすことはできずリテーナーの破損にはならないでしょう。
リテーナーの破損まで発展するか分かりませんが、カムのリフト量が大きすぎて、バルブスプリングが線間接触するまで押してしまうことになれば、リテーナーに無理が掛かることになると思います。
それよりも気になるのが、プッシュロッドをそこまで伸ばす理由ですね。あまり伸ばしてネジ山の残りが少なすぎればプッシュロッド自体が壊れるのが心配です。
お返事ありがとうございます。
1989年式のFLHTCUです。カムはアンドリュースのev13です。
2009年8月に購入し
2010年3月にアンドリュースのev13に替えてもらいました。
別のショップにて2011年9月にアイドリングのテンポが早いので
カムギアのズレを調べてもらうに際に
コストを安く抑えるためにアジャスタブルプッシュロッドを採用してカムギア調整をしてもらいました。
2011年12月にカチカチ音がするのでそのショップにお願いしたら
プッシュロッドをしっかり伸ばしましたので大丈夫です。と言われました。
2012年3月に静かなマフラーに変更したところ
1900rpmから耳障りなカチカチ音が非常に気になり
再度、ショップに持って行き、目の前でアジャスタブルプッシュロッドを2回転短くしてもらいました。
再始動したところアイドリング時での音はおとなしくなりましたが1900rpmでの
耳障りなカチカチ音がおさまらないので預けて調べてもらったところ
バルブリテーナーの破損、バルブシール、ガイド、バルブがダメになっていました。
バルブリテーナーの経年劣化が原因とのことですが
プッシュロッドの伸ばしすぎが原因ではないかと思っています。
カムからロッカーアームまでの距離が規定値以上であれば
リテーナーに負荷がかかるのではないかと思いまして
今回の質問に至りました。
バルブリテーナーの経年劣化なのか…
プッシュロッドの伸ばしすぎが原因なのか…
なるほど困った状況ですね。
確かにエボ以降はカムの脱着にアジャスタブルプッシュロッドを使う例はあります。
が、オイルタペットのストロークがショベル等と比べると少ないので、ノーマルのプッシュロッドと同じ長さにしたほうが良い結果になると思います。
確かにプッシュロッドが長すぎればバルブとの角度が急になり、接点の移動量が大きくなるのでバルブステムに横方向の力が働くことになりますね。
しかし、そこまでオイルタペットのストロークはないと思いますので、バルブの突き上げになり圧縮漏れのほうが顕著になるのではないでしょうか。
トラブルが起きたのは現実ですが、ちょっと謎です。
納得しました。
修理が終わりましたらまたご連絡いたします。
私のくだらないコメントにこたえていただきまして
ありがとうございました。