ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

グース腰上オーバーホール

2008年02月08日 | エンジン

人気blogランキングへ  昨日は突然(ワタシにとって)のメンテナンス工事。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

9

マフラーやキャブレターを外して、矢印のところにあったエンジンマウントも外します。

11

次にエンジン後方のエンジンマウントです。

エンジンを降ろすのかって? まあまあ慌てないで・・・・。

後方上の赤矢印の長~いマウントボルトは抜いて、下の緑矢印は少し緩めておきます。

8

シリンダーヘッドとフレームは上から見るとコンナ位置関係で、エンジンを傾けないとヘッドはフレームに干渉して外れないのです。

20

まずヘッドカバーを外しますが、インテークとエクゾーストのロッカーアームが遊んでいる位置、圧縮上死点を出してから固定ボルトを緩めます。これは勿論ロッカーアームがバルブを押していると、その反力がカバーに掛かることを防ぐためです。

赤矢印はバルブクリアランスを調整するためのカバーを外さないと見えない、ヘッドカバー固定ボルト。青矢印は4箇所だけに使われているゴム引きのシールワッシャー。

エンジンを車載状態で分解するときには、フレームなどの周辺のホコリは掃除しておくと良いでしょう。

19

バルブスプリングはハイパフォーマンスキットが使われていました。

18

カムシャフトを外すためには、ロックワッシャーで緩み止めされている固定ボルトを外してカムスプロケットも外します。

4

そしてシリンダー後部にあるチェーンテンショナーも外しておきます。

14

この状態からカムシャフトを抜き去ります。はめ込み画像の半円型スラストワッシャーを無くさないように気をつけてください。

13

はい、外れました。組み立てるときに説明しますが、カムチェーンは下に落としておいても構いません。

16

カムシャフトはホワイトブロス製でした。矢印の部分を良く見ると分かりますが、溶接盛加工のカムです。確かノーマルカムをホワイトブロスに送ると、完成品を買うより安くなったと記憶しています。

31

排気側のロッカーアームスリッパー部は少々痛んでいます。

緑矢印はオイルジェットで、シャフトを潤滑したオイルが噴出してカム周辺を潤滑します。

スーパーグースのレース活動ではこの辺りの潤滑不足が判明して、この部品もオイルジェット径を拡大したものを使っていますが、さほどの改善は見られません。

”東海の暴れん坊”ことM谷氏はスーパーグースで”大暴れ”していただきましたが、500のGPマシンに比べると大幅に非力なグースは常に全開?高回転をキープして走らされ、1レースでロッカーアームのハードクロームメッキは剥離してしまいました。その後メガサイクルのカムを使ったところ問題解消という落ちもあります。

いよいよ次はヘッドが外れます。

人気blogランキングへ メンテナンス工事が理由でも、更新しないとクリックしていただけないようですね~。