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フロントフォークあれこれ

2008年02月04日 | サスペンション

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以前の記事”フォーク組み立て”でSL350のフォークは、ごく初期のインナースプリング式と記述いたしました。

画像②がSL350の現物を元に作画しましたが、①はそれ以前のアウタースプリング式のテレ スコピックフォークの概略です。減衰機構は記憶にもありませんから省略してあります。

③はハーレーダビッドソンの38φフォークを元に描いてあります。

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これは1966年頃のスズキT250というスポーツモデルで、露出したフォークスプリングが特徴です。この頃のバイクはフォークに蛇腹ブーツや円筒形のカバーが付いているのが普通です。

この後1968年にヤマハDT1がデビューしてオフロードモデルの改革が行われ”チェリアーニ式(セリアーニ)”のインナースプリングフォークが瞬く間に普及します。

図をご覧になれば、インナースプリングの利点(ソフトで長いストローク)はお分かりと思います。

以上は日本国内の事情ですが、アメリカではハーレーダビッドソンが1949年のハイドラグライドが今とさほど変わらない41.2mmフォークを採用して、インディアンもほぼ同時期でしょうか?

ヨーロッパでは大戦の影響が大きかったのか、高価なビンセントもガーターフォークだったし、トライアンフやノートンなども1950年代になってからテレスコピックフォークが採用されたと思われます。

テレスコピックフォークの技術が確立されたのは、大戦での航空機の主脚のメカニズムが元になっているのでしょう。

旧日本軍の紫電などはテレスコピックの上、機体が元々水上機であったため中翼なので脚長が長い必要があり、そのために脚をだすときに伸びるという複雑な構造を持っていたほどです。

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