ピストンエンジンは永遠か!な?

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正体は!

2008年02月15日 | サスペンション

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”これはナンダ!?”で紹介したインナーチューブ下部の部品は、単体ではパーツリストにも載っていませんから名称も不明ですが、インナーロッドとの相対位置です。

矢印部分がインナーチューブの内側を摺動します。

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矢印のシールらしきものとロッドの間に、1mmくらいの隙間があることにご注目下さい。

これではシールの役目はしないと疑問があるかもしれません。

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これは”フォークあれこれ”の記事でハーレーダビッドソンの38mmフォークとして紹介いたしました。

これには”初期型インナースプリングフォーク”で紹介したチェックバルブがありません。チェックバルブの役割は、フォークの動作方向による減衰能力を非対称にするものと説明いたしました。

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これはインナーチューブ下部付近を図にしてみました。

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分かりやすいように更に拡大。

フォークが縮むにつれて、赤いオイルに満たされた斜線部分は容積が増えていきます。

フォークが縮むときに減衰が効きすぎると都合が悪いですから、赤い丸のリストリクターからオイルが流入するとともに、黒い”シール”が押されて流入量を増やします。

”シール”とロッドの間からもオイルが流れます。

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フォークが伸びるときに設定された減衰機能を発揮します。

つまり縮むときと反対に斜線部分は容積が減少するわけで、小さい穴のリストリクターからオイルが出て行くときに抵抗が生じて、フォークスプリングの反力で伸びる速度を減衰します。

このときには”シール”はスプリングとオイルの流れで押されて閉まっていますから、オイルの流れは隙間からだけですね。

ここで疑問がもう一つ生じると思います。

”シール”に隙間など作らないで、シールさせたほうが能力が上がるのではないか?と。

続きます。

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