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オイルシールも?

2006年06月15日 | プライマリードライブ

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ココはプライマリードライブをソックリ外した、トランスミッションのメインシャフト付近です。

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大きいオイルシールの品番末尾がBになっています。末尾アルファベット無し,A,に続きBですから3代目の部品ということになります。

逆向きも?

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矢印が付いた方が新しいオイルシールですが、ラビリンス様(ヨウ)のオイルガイドが追加されています。

シャフトの回転は緑矢印の方向ですから、通常は赤矢印の向きのガイドでオイルをシールの内側に導くのですが、良く見ると青矢印の部分は逆向きになっています。

これは何故?

推測すると、シャフト側の当り面が磨耗するから?

シャフト側のシール当り面は普通は光っている程度ですが、マイレージが大きく進んでいる場合では磨耗していることがあります。ゴムで鉄を削ることは信じられませんけれど、長年掛かると水滴が石をへこましてしまいますから、ソレもありなのでしょう。

そう考えると、内側と外側のシールリップの間のオイル量をコントロールして、シャフト側の磨耗を防ぐのでしょうか。

今までには他に例を見ないモノです。

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これはフライホイールの左側シャフトのスペーサーですが、矢印のシール当り面が爪が引っ掛かるほどに磨耗しています。

ココのオイルシールは熱で硬化することも多いのですが、オイル洩れが生じてもプライマリーハウジング内の”内出血”なので気付かれにくいですね。

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メインシャフトのプライマリーハウジング側シールです。

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プライマリーハウジングは内圧がさほど上がるわけではないので、オイル洩れの対策というより、外側のダストシール能力が強化してあります。

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これはスタータージャックシャフトのシールです。

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これもダストシール能力がアップしています。

この辺りはエボもTCも共通な部分が多く、代替部品の恩恵に授かれます。ガスケットの記事ではメタルガスケットは必ずしもレトロフィットが歓迎できるものではないと書きましたが、オイルシールの改良は大歓迎です。

ハーレーダビッドソンは日本製のバイクと違い、プライマリードライブとかトランスミッションが別体になって、それぞれがガスケットやオイルシールにより密封される構造になっています。それ故オイル洩れの可能性が高いので、その部分に関して評価が悪かったのですが、こうした努力の姿を見ると決して手をこまねいている訳ではないようです。