ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

ダイアフラムスプリング クラッチ②

2006年06月05日 | クラッチ

お願い 人気blogランキングへ   ブックマークで毎日見てくださる方には、1日1回のクリックを御願い申し上げます。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

S1_61

リベラ製クラッチもハーレーダビッドソン純正クラッチも構造的にはホボ同じです。各部の名称はハーレーダビッドソンに準じています。

S2_55

正常な働きではコンナ感じで、クラッチレバーを握らない時は左の図のように、ダイアフラムスプリングのテンションで、フリクションプレートとスチールプレートにプレッシャープレートの圧力が掛かり、動力をシェルからハブに伝えます。

クラッチレバーを握るとプッシュロッドが赤矢印のように動き、プレッシャープレートを浮かす動きになり、ダイアフラムスプリングを変形させて、プレッシャープレートに掛かる圧力を取り除いて”クラッチが切れる”状態になります。

尚、書き込まれている数値は’84年のマニュアルのモノです。

それでは何故ダイアフラムスプリングクラッチでは、クラッレバーを保持する状態では反発力が弱くなるのでしょう。

S5_29

これは以前は一斗缶(知ってますか?)などの開口部の蓋に良く使われていたものです。

赤矢印を押すと”ペコッ”と音がして開く、あの蓋です。

中央が盛り上がっていて、コレがへこむと下の溝が開きますね。

クラッチのダイアフラムもコレと同じ原理と言えるでしょう。まるきり同じだと、クラッチを切ったまま戻らず困りますけど。

S3_44

フリクションプレートが磨耗して図に示すセット高が大きくなってしまいますと、”ペコッの原理”が使えなくなりクラッチレバーの反発力が軽くならない場合が生じます。

’89年までのハーレーダビッドソンのクラッチは、ダイアフラムを押さえている部品の名称がアジャストプレートになっているように、取り付けボルトの穴がABCと3箇所選べるようになっていて、セット高を調整できるようになっています。

タブンこの設定は、プレッシャープレート圧が最大で、”ペコッの原理”が使えるオイシイ「セット高」なのでしょう。

リベラ製ではシムでの調整になっています。

続く。