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ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

HSRキャブ ②

2007年08月23日 | 吸気系

人気blogランキングへ 雨のち晴れそして蒸し暑い。

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このキャブレターのスロー系統の制御は矢印の小さいポートから始まります。

これが時には問題を起こします。

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もっとも問題が起きるときは複数の原因があることが多く、この場合ではエアクリーナーだと思います。5インチ径の小ぶりのエアクリーナーは見栄えに魅力があるのか。まあドコドコとゆっくり走る分にはそれほどデメリットもないのかと考えていましたが。

赤線が示すだけの吸入口面積は、高速道路を走るだけでも不具合があるかもしれません。

最大の欠点はエレメントがキャブレターのボアに相対していることです。

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バックファイアが起こるとエレメントはモロに被害を受け、矢印は焦げた痕跡です。

ボロボロになって生じた細かい屑となった破片が細い通路に詰まると、障害が起きます。

その点、エレメントがグルっと円周に巻くようにセットされているエアクリーナーは被害が少ないと言えます。

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後ほど図解で解説したいと思いますが、ゴミが引っかかる場所によって症状は変わってきますが、上の画像は下の画像のエアスクリューを半回転戻しまで締め込んだときのCO値で、これくらいだとマフラーから黒煙が出る程度になってしまいます。

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HSRキャブ

2007年08月21日 | 吸気系

人気blogランキングへ この暑さはいつまで続く?

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マニホールドを外してみましたが、それほど状態は悪くはありません。

しかし接合部にゴム部品を使っている限りは、いつかは不具合が生じることは避けられません。

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シールはこの通り大きな変形もありませんが、1個500円そこそこの部品をケチってもしょうがありませんから新品に替えておきます。

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原因はコレだ!

バキュームを塞ぐ蓋がダメになっていました。

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風化していますね。

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蓋を部品で取り寄せても時間が掛かりますから、ステンレスを使って作った部品とゴムホースを使い・・・・。

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ステンレスワイヤーを使って縛っておきました。縛るのに強すぎるとホースの寿命が短くなりますから気を付けなければなりません。しかしバックファイアーなどで飛ばしてしまうこともありますから、その辺りも頭に入れておかなくてはなりません。

この車両は燃料コックにバキュームを使っていませんから未だ良いのですが、年式によってはバキュームホースが抜けてしまい、エンジンが止まったきり掛からないトラブルが結構多発しましたね。

バイク盗難情報 都内での被害がまた増えているようです。

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2次エアーのチェック

2007年08月20日 | 吸気系

人気blogランキングへ 残暑が厳しいです。

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2次エアーのチェックには広く行われていて、パーツクリーナーをマニホールド付近に吹きかける方法です。

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画像の上がチェックする前のアナライザーに数値で、下がパーツクリーナーを吹きかけた際に上昇した数値です。

一般にはアイドリング回転が下がったり、エンジンが止まることにより確認できますが、パーツクリーナーの成分は石油溶剤ですから、2次エアーを吸い込んでいれば石油溶剤も吸い込んで燃えるためCO値が上がるのは当然です。

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エンジン不調の原因は2次エアーの吸い込みによるものと推測できますが、気になるのはエアスクリューを調整してもCO値が下がらないことです。

続きます。

バイク盗難情報 乗り逃げ盗難が増えているそうです。

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エボインテークマニホールドシール

2007年08月01日 | 吸気系

人気blogランキングへ 今日は結構暑いですね。

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インテークマニホールドを外します。

画像の左側は普通の工具は使えませんから、短くカットした1/4インチのヘックスレンチを用意してコンビネーションレンチで回します。

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オーダーにはなかった作業ですが、ガソリンタンクが外れた状態では数十分で済むことと思い外しましたが、やはり予想通りでした。

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画像は遠近感が出てしまい大きさが極端に違うように見えてしまいますが、大きさ自体は変わりません。しかし変形は酷く遅かれ早かれ2次エアーの問題が起きることでしょう。

こうしたゴム部品は寿命があるのは致し方ないことです。それでもショベルヘッドエンジンに較べると近代化の恩恵は大きく、シールを交換すれば確実に修理できるのはありがたいことです。

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ヘッド側の当たり面は”スコッチブライト”を使うと早く事がすすみます。ドライで擦らないで潤滑スプレーなどを併用したほうが結果は良いでしょう。

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エボエンジンもバルブステムシールはオイル掻きのようなものですから、2万キロ走行でもバルブにカーボンが付着します。ゴム系のステムシールはトラブルが起きると急激に大量のオイル下がりになりますが、純正のオイル掻きはそのようなことはないようです。

通常の走行で排気が白く見えたり、マフラーの出口がオイルで湿っていなければ、慌ててヘッドを外す必要もないと思います。

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フランジには画像では分かりにくいですが、FとRの刻印があります。

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重ねてみると違いが分かります。

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マニホールドにシールとフランジを仮組みしてから取り付けますが、シールには馴染みが良いようにシリコングリスを塗っておくと良いでしょう。

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アダプターリング

2007年07月12日 | 吸気系

人気blogランキングへ  今日も一日降ったり止んだり。

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予告通りアダプターリングのレポートです。

画像左がリベラ製でMADE IN USAと表記され、現地価格は5ドル前後。

画像右は某大手サプライヤーからの製品でPRODUT OF TAIWANの沢山入っていてお得感のある7ドル前後。

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インテークマニホールドに付けてみても、違いを知っていなければパッと見には分かりません。

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数値は画像から読み取ったので、実際と異なることがあるかもしれません。

画像の上側がリベラ製で、マニホールドの径は2インチと思われますから、ほぼ合っています。

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内径も違いますね。

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クランプを締め過ぎてシールリングが中央から切れてしまった事例を以前に見たことがありますが、アダプターリングが大きいと有り得ることです。

僅かなことでも見逃すと後々のトラブルにつながる事が・・・・

バイク盗難情報  僅かな油断が悲劇を・・・

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4連キャブレター

2007年06月23日 | 吸気系

人気blogランキングへ  梅雨はまたどこかへ行き、今日は晴天。

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4連キャブレターをオーバーホールするとパーツも膨大な数になります。

ガソリンを腐らせてしまうと細い通路も詰まってしまいますから、掃除には念を入れました。

1年も放っておくとガソリンは腐る可能性もありますから、バイクに乗らない期間が長くなるときは気をつけたいものです。

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画像は”キャブのOリングは?”の記事で問題としたOリング。該当モデルはD型ですが、C型ではOリングだけ単品で入手できることが分かった次第です。

ちなみに税込み210円。

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Oリングにはシリコングリスを塗って慎重に差し込みます。

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昔のキャブのようにフロートレベルを調整する必要はないのでしょう。

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車体に取り付ける前にテストをしておくと安心できます。

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矢印は手製の”点滴タンク”です。やはりエアクリーナーやタンクを付ける前にエンジンを試運転しておけば安心できます。

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去年までのハーレーダビッドソンに使っていたCVキャブレターと兄弟のCVKキャブレターです。

エアクリーナーの中にはファンネルが付いています。

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2次エアー解決!?完結偏

2007年06月10日 | 吸気系

人気blogランキングへ  朝からの雷雨は止み、晴れ間も。

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笑わないでください。今回テストに使用したクランプとシールリング。

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ひっくり返して裏側を見てみると、①は今回最終的に使うことにした3層アラミドファイバー補強のホースをカットしたもの。使用した痕跡はありますが変形していません。

②は”レッドシリコン”③の純正品と同じく緑矢印が示す、たった30分の使用でヘタリの痕跡(正しくはクランプで圧縮されなかった部分)が見られます。

④は純正品と思われる元々使われていたもの。赤矢印は2次エアーの痕跡と思われます。

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この状態で固定されれば問題は起きないでしょう。

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シールリングを傷つけないように、マニホールドの角を面取りしておきました。

手間は掛かりますが、キャブレターを外してからのほうが確実な作業ができるでしょう。

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シールリングは21mm幅が良い具合です。

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キャブレターが付いていないと、内側からのチェックもできます。

一体型クランプと違いズレが生じません。

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クランプは1箇所を強く締めては何もなりませんから、全部を少しずつ締めこみます。

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コレで完成です。

”研究成果”に満足すべきか複雑な気持ちですが、マニホールド周辺からの2次エアー問題は千差万別であると考えられ、エンジンさえ分解しなければ交換する必要ないケースもあれば、数百kmの走行でアイドリングが不安定になってしまう場合もあります。

その原因も一つと断定するのも難しい場合も多く、解決に最初から決め付けては本当の原因を突き止めることはできず、根本的な解消にはならないと思います。

”今回の研究?”はヘッドを付け直すのが本来のやり方と改めて思いますが、対症療法の一つとして捉えていただければ幸いです。長期間今の状態をもってくれればいいのですが。

今回テストしたクランプやシールリングは、この場合の特殊なケースにおいては良好な結果は得られませんでしたが、通常の場合においてのテスト結果ではないことを付け加えておきます。

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2次エアー解決!?④

2007年06月09日 | 吸気系

人気blogランキングへ  晴れたり曇ったり、時折強い雨が降ります。

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純正クランプが入荷いたしました。

最近は古い年式の部品が台湾製の”似て非なるもの”になりつつありますが、これは以前と同一と思われまれ一安心。

キットというだけあってスクリューも含まれていて、パーツカタログでは不明であったため同時注文しておいたスクリューとナットは蛇足でした。ちなみに現地価格は10ドルちょい。

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締め具合を見ても隙間ができず期待が持てます。

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ところが強く締めるとずれてしまいます。

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バンド部分のスリットの効果は高く、ヘッドのアライメントの狂いには対応しているようにも見えますが・・・・。

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ヘッドのアライメントをこのようにチェックしたことはありませんが、これくらい狂いが大きいと純正のクランプでも対応しきれないということですね。

万策尽きたか・・・・。

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もう一度ダブルクランプの画像を。

何故ずれてしまったかというと・・・。

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1箇所で締める通常のクランプでは、ウオームギアの付近には締結力が働きますが、強く締めるほどバンドとシールリングの摩擦が増え、赤矢印の反対側には締結力が働きません。それでこれを軽減するためにシリコングリスを塗ったのですね。

シリコングリスはこれには効果がありましたが、クランプをずらす副作用も出てしまったわけです。

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最終的に採用した方法がこれです。ワンツースリー♪♪・・・・3個のクランプを使いました。

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ほぼ全周に渡って締結力を発揮してくれるでしょう。

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このアイデアは元々あったのですが、出来れば使いたくなかったのですね。カッコ悪いでしょう?

シールリングの色が違うのは気にしないでください。

本来ならヘッドのアライメントを修正すべきだと思います。

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付け加えておくと、今回のように特に条件が厳しい場合はアダプターリングは使わないほうが良いでしょう。画像のアダプターリングはサイズが変で、外径も大きいし内側も隙間があります。

人気blogランキングへ これだけ1つのことを解決するのに時間が掛かったことは久し振り。奮闘というより意地を感じられたらクリックお願いします。


2次エアー解決!?③

2007年06月08日 | 吸気系

人気blogランキングへ  晴れたり曇ったり、時折雷がゴロゴロ。

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2次エアー解決!?で紹介したシールリングとクランプの”相性”を確認してみました。

すると”レッドシリコン”では見られなかった現象が・・・。

白矢印のナットを締め付ければクランプは締まるのですが、力は青矢印の方向に掛かるので、クランプのバンドは緑矢印のところまで重なっていますから、レッドシリコンよりしなやかなシールリングは赤矢印のように浮いてしまいます。

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結構苦労してバンド幅9mmのクランプを見つけました。

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アライメントの悪いシリンダーヘッドにも対応するはずでしたが、見事に目論見は外れ逃げてズレテしまいます。

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これはスズキのバイクですが、細いクランプが納まるように溝になっていますね。

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そうなると前に発注しておいて、明日入荷する予定の純正クランプに期待するしかないか?

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2次エアー解決!?②

2007年06月07日 | 吸気系

人気blogランキングへ  いよいよ梅雨?

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2次エアー発生の原因はシールだけの問題ではないようです。

例えば、このマニホールドでは純正の幅19mmのシールリングでは、隙間があいてしまいます。

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純正マニホールドでは、そのような事もないようです。

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後期型の矢印の部分が削られてしまったヘッドでは、シールリングが内側にずれてしまうと具合が悪そうです。

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較べてみるとコンナに違います。

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純正マニホールドをジャンク部品から見つけてきました。

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ガラスビーズのブラストで汚れを落とすと新品同様?

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純正マニホールドも不安な要素があります。

鋳物の後の処理が不完全で、画像の右側は研磨前、左側が研磨後です。出っ張りは研磨すればよいのですが、中には窪んでいる場合もありますから要注意です。

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もう一つの要素にクランプがあります。矢印は2次エアーの痕跡です。

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使い込んだクランプは青矢印のように変形する場合があり、赤矢印のようにシールリングが変形しては幾ら強く締めても解決いたしません。

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クランプの変形を修正すれば大丈夫?

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このタイプのクランプも変形しています。

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これは修正してもシールリングの変形をみると、均等に締まっている感じではないですね。

続きます

人気blogランキングへ メカネタでないとランキングポイントが下がるのが寂しい今日この頃です。