F1はあまりにも遅い時間でしたので、テレビでは見ませんでしたが、ライコネンが勝ったようです。まともに走れば、今やライコネンのマクラーレンにかなう相手はいないように思えます。しかしチャンピオンはアロンソにほぼ決定でしょう。
F1と柔道、それぞれの事情を無視して考察してみました。
日本の柔道家にサムライを見たと前に書きましたが、棟田選手だけでなく、泉も反則技による負傷の痛みを微塵も見せずに見事に勝ってしまいました。日本の柔道家の魅力は、ただ勝つだけでは満足せず1本勝ちに拘っている点に尽きます。外国人選手の多くが、ポイントによる優勢勝ちを狙ってチマチマやっているのを見てイライラをつのらせた方も多いのではないでしょうか。
F1のアロンソは、シューマッハがまだダントツに速いときに切り込んでフェラーリ陣営を崩していったときは、若い才能に驚いてしまいましたが、最近の固くポイントを稼ぐ姿にはチマチマ柔道を重ねてしまいます。
ライコネンのチャンピオンを獲れる可能性が、どんどん低くなるのにも拘らずチャレンジする姿勢にはサムライが見えます。日本のサムライ(佐藤)はコメントにもその裏にも、あせりはほとんど感じませんけれど、残念ながら「貧すれば鈍す」みたいにかつての「キレ」は感じません。
勝利はあくまでも結果に過ぎないので、終わってみてアレコレ言っても始まりませんが、スポーツにしても選挙にしても戦う姿と、終わってからのコメントを聞き、表情をよくみていると、戦いに臨む姿勢がよくわかります。
男も女もなく、そこにサムライを見ると、たとえ負けても必ず「次」に期待できます。