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ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

Douglasのリアサスペンション

2011年07月19日 | サスペンション

Douglasmk5 ttp://motorbike-search-engine.co.uk/classic_bikes/douglas-classic_motorcycles.php

”リアサスペンションの歴史”シリーズの続きになるが、Douglasの戦後の1947年から1954年のモデルは興味深い。

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Douglasmk5rearsus

分かりやすいように冒頭の画像を例によって部分拡大したが、箱型断面のスイングアームにサスペンションユニットは見えない。

Rearsus

構造がお分かりだろうか?

フレームの後端底部にトーションバーが組み込まれ、その端に”オペレーティング・レバー”が付き、コネクティングロッドによってスイングアームと連結されている。

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Cradle Spring Frame

2011年07月16日 | サスペンション

Indian_motorcycle_1913_1 ttp://mistercrew.com/blog/2010/06/05/ebay-find-1913-indian-motorcycle/

近年になって復活したIndianは昔からHarley-Davidsonと較べられることも多かったが、メカニズムは保守的なH-Dよりも先進的だ。

ところで、この1913年モデルの先進的な部分は?

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Indfram3 ttp://virtualindian.org/19141.htm

構造はこのようになっており、ご覧のようにリーフスプリングだが、1910年から”Cradle Spring Fork"が採用されているので、その流れから見ればそう不自然ではないと思う。

Cradle Spring Frameは1913年から1922年までみられるものの、1940年にプランジャーリアサスペンションフレームになるまで、リジッドに戻ってしまう。

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Pope

2011年07月15日 | サスペンション

Pope ttp://www.stichtingdeoudetweewieler.nl/motorfietsenengels.html

それではGT Norge以前のリアサスペンションはどうだったかというと、アメリカに1911年から1918年まで存在していたPopeだ。

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1918popel185 ttp://auto.howstuffworks.com/1918-pope-l-181.htm

冒頭の画像は1916年モデルだが、このリアサス部分がクローズアップしてあるのは1918年モデルだという。

これは後に多くのメーカーが採用することになる”プランジャー型”リアサスペンションの元祖だと思われる。

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続・GT Norge

2011年07月14日 | サスペンション

Gt500norge

GT Norgeの画像を分かりやすいように部分拡大したが、1958年のCardellinoとスプリングの使い方が違うにしてもほぼ同じ構造だ。

GT Norgeは初めての本格的なリアサスペンションを備えていたとも言われ、戦争をはさんだとはいえ30年も同じメカニズムが使われたとは驚きだ。

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Moto_guzzi_1947_airone_250cc

とはいえ、戦後まもなくの大きなモデルはダンパーが油圧になっているようだ。

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MotoGuzziのリアサスペンション

2011年07月13日 | サスペンション

Moto_guzzi_1959_lodola_gt175_1ttp://www.cybermotorcycle.com/gallery/moto_guzzi/Moto_Guzzi_1959_Lodola_GT175_1.htm

今でこそMotoGuzziは大排気量の、縦置きクランクVツインエンジンのイメージが非常に強いが1960年代半ばにV7をリリースするまでは、意外に小排気量のモデルが多かった。

真っ赤なカラーリングに黒いリアショックが目立つが、この”2本ショック”リアサスペンションはこのロドラ系がMotoGuzziにとって初めてかなと思われる。

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Moto_guzzi_1956_cardellino_75lttp://www.cybermotorcycle.com/gallery/moto_guzzi/Moto_Guzzi_1956__75L.htm

Cardellino系は1958年ころまで存在したようだが、リアサスペンションにご注目。

Motoguzzirearsus

分かりやすいように画像を部分拡大してみたが、剛性の高そうなスイングアームに、スプリングは白矢印の位置。MotoGuzziのこの形式のリアサスはスイングアーム後端部に付くフリクションダンパーがお約束のようだ。

Moto_guzzi_1958_cardellino_75_2ttp://www.cybermotorcycle.com/gallery/moto_guzzi/Moto_Guzzi_1958_Cardellino_75_2.htm

58年型は軽快そうで、スプリングは黒塗りからクロームメッキになっているのが標準なのかは不明。

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OECのリアサスペンション

2011年07月11日 | サスペンション

Oec_1938_commodore_500cc ttp://www.cybermotorcycle.com/gallery/oec/OEC_1938_Commodore_500cc.htm

OECの特徴であるDuplex フロントサスペンションも1938年ころには見られなくなって、同時にリアサスペンションも変わってくる。

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Oec_1933_rear_suspension

Duplex フロントサスペンションの頃は、リアホイールの位置決めをスイングアームで行い、サスペンションユニットはスライディングピラー風だ。

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Duplex Steering

2010年07月18日 | サスペンション

Oec_1933_350cc_french_catalogue

現在のバイクのフロントサスペンションは極一部を除いて、テレスコピック式のサスペンションが高度に性能向上を果たし、また標準化することによりコストも下がり、ステアリング メカニズムとほぼ一体化してシンプルな構成になっているが、ココに至るまで様々な方式が試されていた。

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705 tp://www.cybermotorcycle.com/gallery/oec/OEC_1930_Duplex_Steering.htmより転載して加筆

ジャイアンさんに探しだしていただいた画像によって判明いたしました。ありがとうございます。

この解説を見るまで、AB・A'B'のレバーの角度を変化させて舵角をつけるのかとも考えたが、それではものすごく複雑になってしまう。もっとシンプルに車軸と一緒に動くハンドルを動かせばAとA’を中心にBとB’が円運動をして、下の図のように車軸の角度が変わることが分かった。

Dはステアリングの仮想軸とも言うべきか、接地点Cとの距離のトレールはAA'とBB’の距離の差(AB・A'B'のレバーの角度)により変化するが、舵角によって移動することがどういったフィーリングをもたらすのか興味深い。

Oec_1933_duplex_direction

もう一つの疑問はサスペンションだったが、こうした図や実物をを見ないと分からないだろう。

スライディングピラーというのかリアサスのようにプランジャーというのか分からないが、金属コイルスプリングが車軸側のチューブに納められ常識的に作動するようだ。

A・B・A'・B'のポイントにはテーパーベアリングが使われ、繰舵力にも問題はないと思う。

車軸と車体側のチューブが各々2つずつあるのでDuplex Steering というのだろう。

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OEC Commander

2010年07月13日 | サスペンション

Oec1938commander1 ttp://www.yesterdays.nl/1938-commander-p-1127.html

OECはどうやらOsborn Engineering Company の頭文字のようだが、フロントサスペンションに注目してほしい。

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Oec1938commander6

この1938年モデルはマチレス500ccエンジンを備えているが、フロントサスペンションの作動原理はよく分からない。実物を見たいものだ。

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真っ直ぐ走るのか?

2010年05月04日 | サスペンション

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もう一つの例は見かけ上のフォーク角を寝せる手法で、量産車を大きく変えて見せる効果はあるが、ご覧のようにトレール量は不適正というかマイナス・トレールになり直進安定性は損なわれる。

と、以前の記事では書いたが・・・

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これは4輪バギーのフロントサスペンションだが、赤い線はキングピン角度、緑の線はタイヤの中心線で、この関係はポジティブスクラブの古典的なアライメントだ。

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マイナストレールはT点A点の内側になるので、バギーのアライメントと同じことになる。

言い換えれば、A点Z軸の外側になるのでB=B’とすれば、ハンドルを切った状態ではA’点は路面より下がることになる。

実際は路面より下がることはないから、ハンドルを切れば車体を持ち上げることになり、大きな操作力が必要になる。

逆に言えばこの力はハンドルを中央に保つことになるから、昔のパワーステアリングのないクルマでは大きく切ったハンドルを離すと、勢い良く戻るのと同じことで、直進性がないわけではない。

つまり、マイナストレールのレイクツリーを援護するわけではないけれど、一般的に”危ない危ない”と言われていても、実際にはそれほど直進性が悪いわけではなく、むしろ切れ込みが激しい過大なトレールよりもましな気がするが、高い速度での安全性を確認したのではないから決して奨励はできない。

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レイクツリー

2010年04月25日 | サスペンション

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V‐Rodは発売前にロサンゼルスだったか、ディーラーミーティングで乗ったことがあった。

広いとはいえ駐車場の特設市場会場でクルクルと走っただけだが、見た目にも大きく寝たフロントフォークにも関わらず、普通に乗れたことには感心した覚えがある。

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その秘密はフレームのネック角が34°、フォークの角度は38°というところだろうか。

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まあ、いわゆるレイクツリーというものであるが、トレールが100mmくらいの適正値に設定されていると思われ、スタイル上のバランスと両立している。

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ここでネック角がフォーク角と同一であると仮定してみると、トレールが過大になるだけではなく、横から見たタイヤはハンドルを回転させると水色の楕円のように見えるはずで、見えるだけではなく路面との接点がA'の分だけ上に移動する。

図面では上に移動するが、実際には引力が働いて車体の前部は下がるわけだ。

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実際のネック角の場合に戻ると、タイヤがハンドルの切れ角と同じに回転するZ軸が路面に対して角度が立っていれば、のほうがA’より小さくなるのがお分かりだろうか?

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例を極端にしてみると、左のように路面に対して軸が直角ならば舵角を何度にしてもタイヤの上下方向の位置は変わらないが、右のように軸が水平に近くなるほど同じ舵角でもA’の距離が大きくなる。

A’が大きければ、特に舵角の大きい低速のコーナリングではハンドルの切れ込みが強くなり、ハンドルを支える力が非常に強くなる可能性が大きい。

というのはタイヤの断面形状にも左右されるので一概には決め付けられないが、V‐Rodの場合はスゴク素直なハンドリングとは言えないもののレイクツリーでうまく補正されている。

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