三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「慰安婦合意検証報告書の要旨」

2017年12月29日 | 日本軍隊性奴隷
http://www.afpbb.com/articles/-/3156857?cx_part=latest&cx_position=17
「AFP BB News」 2017年12月27日 18:47 発信地:日本
■慰安婦合意検証報告書の要旨
 韓国外務省の作業部会が旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐる日韓政府間合意に関し、交渉過程などを検証した報告書の要旨は次の通り。

【合意の経緯】

(1)局長級協議前
 2013年2月に発足した朴槿恵政権は、日本側を説得して誠意ある措置を引き出す方針を立てたが、慰安婦問題を含む歴史認識に関する両国首脳の見解の相違のため、特段の進展はなかった。
(2)局長級協議
 局長級協議は14年4月16日から15年12月28日の合意発表前日まで、12回開かれ、非公開協議もあった。 (3)高官協議を通じた合意
 一、韓国政府は14年末、こう着状態を脱するため、高官協議の並行推進方針を決め、交渉の中心は非公開高官協議に移った。日本側が国家安全保障会議の事務局長を代表に立てたことから、韓国側は大統領の指示で、李丙※(※王ヘンに其)国家情報院長(当時)が代表を務めた。

 一、第1回非公開協議は15年2月に開かれ、12月28日の合意発表直前まで8回開かれた。

 一、日本側は、第1回非公開協議で、日本側が取る措置とともに「最終的かつ不可逆的な」解決確認、日本大使館前の少女像問題解決、国際社会での非難・批判自制など韓国側が取る措置を提示。日本側は公開部分と非公開部分に分けて合意に含めることを希望した。

 一、15年4月11日、第4回協議で大部分の争点で妥結し、暫定的に合意した。

 一、15年11月1日にソウルで開かれた韓日中3カ国首脳会談は、中断されていた協議再開の契機となり、2日の韓日首脳会談で、国交正常化50周年という点を勘案し、できるだけ早く妥結させることで一致、朴大統領は年内の妥結を強く求め、同年12月23日、第8回協議で最終妥結した。

 一、韓日外相は28日、ソウルで会談し、内容を確認し、共同記者会見で発表した。両国首脳は電話会談で合意内容を確認した。

 一、最終合意は、第三国の記念碑・像、少女像の部分が一部修正されたことを除き、暫定合意と同一の内容。


【合意の評価】

(1)公開部分
 (ア)日本政府の責任
 「法的」責任や責任認定という言葉は引き出せず、韓国側は被害者訪問などを求めたが、合意に盛り込めなかった。
 (イ)日本政府の謝罪
 韓国側は不可逆的な「閣議決定」形態の謝罪を要求したが、実現しなかった。
 (ウ)日本政府の金銭的措置
 一、日本側は財団への出資の性格が法的責任による賠償ではないと主張。一部被害者らは賠償ではないため受け取れないと表明している。被害者の立場からすれば、責任問題が完全に解消しない限り、金銭を受領しても問題の根本的解決にならない。

 一、10億円は客観的な算定基準によるものではなく、被害者の意見集約の記録は見つからなかった。

 (エ)最終的かつ不可逆的な解決
 一、「不可逆的」という表現は、15年1月の第6回局長級協議で韓国側がまず、使用した。韓国側は日本の首相の公式謝罪について、不可逆性を担保するため、閣議決定を経た首相の謝罪表明を求めた。

 一、日本側は局長級協議で「最終的な解決」を要求、韓国側が謝罪の不可逆性の必要性に言及した直後、非公開の第1回高官協議から「最終的」に加え「不可逆的」解決を要求した。

 一、15年4月の第4回高官協議で、日本側の要求が反映された合意に至った。合意では「謝罪」の不可逆性を強調した韓国側の趣旨とは異なり、「解決」の不可逆性を意味する脈絡に変わった。

 一、韓国外務省は「不可逆的」という表現は国内で反発が予想され、削除が必要と意見を大統領府に伝達した。しかし、大統領府は「不可逆的」の効果は「責任」「謝罪」を表明した日本側にも作用し得るという理由で受け入れなかった。

 (オ)少女像
 一、合意内容は、両外相が共同記者会見で発表した部分と、発表しない部分があり、少女像問題は両方に含まれた。

 一、応答形式の非公開部分で日本側は「今回の発表により慰安婦問題は最終的かつ不可逆的に解決され「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺対協)」などの団体が不満を表明した場合でも、韓国政府としては同調せず、説得するよう望む。少女像をどのように移転するか、具体的な韓国政府の計画を聞きたい」と言及した。

 一、これに対し、韓国側は「韓国政府は日本政府が少女像について、憂慮している点を認知し、韓国政府としても可能な対応に関し、関連団体などとの協議を通じ、適切に解決されるよう努力する」と答えた。

 一、少女像は民間団体が設置したため、政府が関与して撤去するのは難しいと主張してきたにもかかわらず、韓国側はこれを合意内容に含めた。

(カ)国際社会での非難・批判の自制
 一、韓国側は慰安婦問題が解決されれば、自然に解決すると主張、日本側は合意内容に含めるべきだと求めた。韓国側は「日本政府が表明した措置の誠実な実施」を前提に、批判・非難を「相互」に自制することに同意した。

 一、大統領府は合意以降、外務省に対し、国際舞台で慰安婦関連の発言をしないよう指示し、合意を通じ、慰安婦問題を提起しないことを約束したかのような誤解を招いた。

(2)非公開部分
 一、合意には外相の共同記者会見での発表内容以外に、非公開部分があった。この方式は日本側の希望により、高官協議で決定された。

 一、日本側は(1)今回の発表により慰安婦問題は最終的かつ不可逆的に解決され、挺対協など団体が不満を表明する場合にも、韓国政府としては同調せず、説得するよう望む。少女像をどのように移転するか、具体的な韓国政府の計画を聞きたいと言及(2)第三国における慰安婦関連の像・碑の設置に対しては、このような動きは諸外国で各民族が平和と調和の中で共存を希望する中で、適切でないと考える(3)韓国政府は今後、「性奴隷」という単語を使用しないよう希望する-と指摘した。

 一、これに対し、韓国側は(1)韓国政府は日本政府が少女像について、憂慮している点を認識し、韓国政府としても可能な対応に関し、関連団体などとの協議を通じ、適切に解決されるよう努力する(2)第三国の碑・像については、韓国政府が関与することではないが、今回の発表により、韓国政府としても、このような動きを支援せず、韓日関係が健全に発展するよう努力する(3)問題の公式名称は「日本軍慰安婦被害者問題」のみであることを改めて確認する-と応じた。

【結論】

 一、協議過程で、被害者の意見を集約しないまま、政府の立場を中心に合意をまとめた。被害者らが受け入れない限り「最終的かつ不可逆的な解決」を宣言したとしても、再燃するしかない。

 一、朴大統領は「慰安婦問題での進展のないまま、首脳会談は不可能」と強調し、韓日関係を悪化させた。国際環境の変化を受け、「15年内の交渉終結」方針に転換し、政策の混乱を招いた。

 一、高官協議は一貫して秘密交渉の形で進められ、発表された合意内容以外、韓国側に負担になり得る内容を公開しなかった。

 一、大統領と交渉責任者、外務省の間の意思疎通が不足し、修正・補完するシステムが機能しなかった。
                                      (ソウル時事)  (c)時事通信社

http://japan.hani.co.kr/arti/international/29371.html
「The Hankyoreh」2017-12-29 16:35
■日本側「挺対協説得」「性奴隷の単語禁止」…ほとんどすべて聞き入れた韓国側
 非公開の“裏合意”の内容を見ると

 12.28合意反対を憂慮する日本に
 韓「関連団体説得に努力する」

 第3国の少女像」に対する不満には
 政府が支援しないという文句入れる

 「性奴隷という単語は使うな」の要求にも
 「公式名称は慰安婦被害者」と応答

 合意後大統領府、外交部に指示
 「国際舞台で慰安婦発言するな」
 政府・団体の活動に自ら足かせ

 2015年12月28日ユン・ビョンセ外交部長官と岸田文雄日本外相が共同記者会見で発表した韓-日「慰安婦」被害者問題関連合意は、両国が合意した内容の一部に過ぎなかった。 韓-日日本軍慰安婦被害者問題合意検討タスクフォース(以下TF)のオ・テギュ委員長は27日、TF検討結果報告書を発表する席で、12•28合意の”裏合意”について「(双方が合意内容を)口頭で発表する前に『これは発表し、これは発表しない』ということを確認したもの」として「法律的に口頭合意」であると確認した。 これまで政界と市民団体から多く提起されてきた”裏合意”の存在が事実として露になったのだ。 既に知られている「平和の少女像」問題以外にも、結果的に「慰安婦」問題を巡る韓国政府と市民社会団体の活動を制約した内容も含まれており、論議が予想される。

【図】12.28合意での韓日外交長官会談 “裏合意”の主要内容//ハンギョレ新聞社 

■「少女像適切に解決の努力」など裏合意
 TFが明らかにした12•28合意の”裏合意”の核心は、2015年12月ユン・ビョンセ外交部長官と岸田文雄日本外相が韓-日外交長官会談で言及した内容のうち非公開に分類された部分である。
 当時日本側は12•28合意発表によって「慰安婦」問題は最終的・不可逆的解決になるわけだから、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)などの団体が合意に対する不満を表明した場合韓国政府がこれらを説得してくれるよう願うという立場を明らかにした。 また「在韓日本大使館前の少女像をどう移転するのか、具体的な韓国政府の計画」を尋ね、第3国での「慰安婦」記念碑等の設置は「適切でない」と言った。
 日本側は「韓国政府が今後『性奴隷』という単語を使わないよう希望する」という意思も明らかにした。 TFはこのような日本側の発言に韓国側が対応する形式で非公開言及内容が構成されていると伝えた。
 “裏合意”には韓国側が日本政府の着実な措置履行を前提に、12•28合意発表で「慰安婦」被害者問題の最終的・不可逆的解決を確認し、「関連団体」などの説得のために努力すると答えたものと出ている。 日本側の要求と異なり挺対協など団体を特定してはいないが、TFは「日本側の希望を事実上受容れた」と判断した。 大使館前の少女像と関連しては12•28合意当時のユン長官の発表内容と同一の内容が非公開部分に入っている。 韓国政府が「日本政府の憂慮を認知して関連団体との協議等を通して適切に解決されるように努力」するという内容だ。 TFは韓国政府の「具体的移転計画」を問う日本側の質問に韓国政府が同じ返答をしたことに注目した。 朴槿惠政権は2015年4月に拒否した第3国での「慰安婦」記念碑設立の動きに対する立場表明を、協議最終段階で「支援しない」という文句を入れる方式で行なった。「性奴隷」という表現を使わないという約束はしなかったが「公式名称は『日本軍慰安婦被害者問題』のみ」と確認した。

【写真】ユン・ビョンセ外交部長官(右)と岸田文雄日本外相が去る2015年12月28日午後ソウル世宗路政府ソウル庁舎別館(外交部庁舎)で慰安婦問題と関連した会談を終えた後、共同記者会見をしている=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

■「外交部も非公開合意の弊害認知」
 2015年4月の第4次高位級協議でこのような内容が暫定的に妥結された後、外交部が内部会議を通して修正または削除が必要な4つの事項を整理したという点は注目される。 外交部が整理した内容には、第3国の「慰安婦」記念碑と「性奴隷」表現の問題が含まれ、少女の像関連の言及もあった。 TFは「外交部が非公開合意内容が問題を引き起こす可能性があることを認知していたということを示すもの」と指摘した。
 これ以外にも“裏合意”には、12•28合意によって日本政府の予算で設立することにした「慰安婦」支援目的財団に関する詳細な措置及び財団設立関連論議で日本側が「(被害者への)現金の支給は含まない」という表現を削除する過程などの議論記録も含まれているとTFは明らかにした。 また両国は「発表内容に関するメディア質問時の応答要領」を前もって作成し、12•28合意における日本政府の法的責任など敏感な事項に対する共同返答を調整したことが明らかになった。
 TFは「韓国政府は公開された内容以外の合意事項があるのかという質問に対し、少女の像と関連してはそんなものはないと答えながらも、挺対協説得、第3国の少女の像、「性奴隷」の表現と関連した非公開内容があるという事実は言わなかった」と指摘した。さらに、“裏合意”部分で韓国政府が日本側の要求を事実上受容れたものと評価した。

【写真】今年最後の水曜デモ参加者たちが27日午後、ソウル光化門広場で行なわれた「空いた椅子に刻んだ約束」というテーマのパフォーマンスで、被害者ハルモニの意思を遂げるという誓いを込めて300個の椅子にバラの花を持って座っている=パク・チョンシク記者//ハンギョレ新聞社  

■ 自ら足かせをはめる
 12•28合意により朴槿惠政権は、「慰安婦」問題を巡り自ら政府の活動範囲を制限する結果を招いただけでなく「慰安婦」被害者と支援団体の活動にも足かせをはめることになった。
 合意以後大統領府が「国際舞台で慰安婦関連発言はするな」という指示を外交部に下したということは今回明かされた事例の一つだ。 TFはこれによって「まるでこの合意を通じて国際社会で慰安婦問題を提起しないと約束したという誤解をもたらした」と指摘した。
 実際韓-日両者の次元で日本政府の責任・謝罪・補償問題を解決するための12•28合意は、以後「慰安婦」被害者問題と関連して国際社会で韓国政府の行動に変化をもたらした。 合意の翌年である2016年3月、ユン長官はスイスジュネーブで開かれた国連人権理事会の高位級会議演説で「慰安婦」問題について何ら言及しなかった。
 またこの日の女性家族部発表に寄れば、朴前大統領は合意直後の去年1月、「慰安婦」被害者記録物のユネスコ登載支援事業と関連して「支援中断」の指示をしたことが明らかになった。去る10月末にユネスコは結局、日本軍「慰安婦」被害者記録物の世界記憶遺産登載を保留した。

キム・ジウン記者
韓国語原文入力: 2017-12-27 21:42
http://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/825344.html?_fr=mt2
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