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自分は経済オンチですが、アベノミクスの話を見聞きしていると、いつもの直感で何かおかしいと考えています。「デフレ脱却しても生活は豊かにならない安倍首相の詭弁」(NO BORDER 2014年12月09日 藤本順一氏の記事)を読んで自分が感じていたことが書かれていたので納得しました。
ポイントを引用しておきます・・・

「アベノミクス」は、日銀に大量の札束を刷らせて市中にバラマキいたが、企業は国内の設備投資に二の足を踏み、そのカネを海外の設備投資に回すか、あるいは株式市場に流し込み、為替市場の円安と相俟って数字の上では企業業績を押し上げ、外形上は景気回復の兆しを見せてはいる。

私は昔から思っているのですが、カネがカネを生むという活動は経済活動と言えるのか、疑問です。士農工商と言いますが人の生活は一次産業と二次産業を基盤として、その上に三次産業があるに過ぎない。産業の成果を評価する時に、円安になったと喜んでいるのがおかしい。
円高・円安について考えれば、1ドル360円の時代に日本産業の生み出した成果製品の1ドルは、2ドルとか4ドルと評価されても良い素晴らしいものになっていたから、円は1ドル/75円という円高にもなったのだと思っています。
それが1ドル/120円というレートで喜ぶなら、国内生産労働の価値(付加価値)が6割程度の評価に落ちたことを喜んでいることになる、これは変じゃないのか。
(貿易障壁とか変動相場制とかの国際経済・政治問題を考えずにシロウトの想いです。)
以前円安が騒がれた時に、マクドナルドのハンバーガーとかコカコーラとか、全世界で馴染みの日常商品の価格と外貨換算の比較が述べられていたことを思い出します。例えばアメリカで2ドルのハンバーガーが日本では360円だから、1ドル180円が生活的な実勢だというような話です。アベノミクス信者がどういう分析をしているのかは知りません。

アベノミクスの経済成長戦略はバブル経済と小泉構造改革をごちゃ混ぜにしたもので、その結果、経済規模は膨らんだものの格差拡大を招いたことは周知の事実。

藤本順一氏がこのようにお書きになっていますが、私はバブルと言われる時代には仕事も生活も苦しかったし、小泉改革は行政改革としてしか捉えていませんでした。小泉さんによる行政改革は官僚主権の変革には至らなかったし、実相に気付いたのは派遣村について確認した時からです。

◇ 2009.01.13 派遣村、1月12日
◇ 2009.01.11 派遣村のその後、生活保護受給
◇ 2009.01.07 求職状況、景況、甲府
◇ 2009.01.06 「正社員」保護しすぎ論
◇ 2009.01.05 年越し派遣村-続き
◇ 2009.01.04 雇用戦争とNPOの活動
◇ 2008.12.25 デジカメはキャノンでよいか

「企業が競争力を強くし、収益を高めていく。そうすれば雇用は改善し、給料が増える。消費は増え、景気が回復してく」(藤本氏記事)とのことで、アベノミクスでは「トリクル・ダウン trickle down」という言葉で経済政策の効果も語られているようですが、私はそれを信じることはできません。そんなことができる日本国なら派遣切りなど発生しないはずですから。
◇ 2014-12-06 円安関連倒産が多い、帝国データバンクの調査報告、山梨県は不明?

経済問題無知を晒して最後に円安、円高について一つだけ。
外為市場FXではなく株式取引の国際化が一般市民も参入できるようになっているかどうかは知りませんが、それが可能なら、ロンドンやニューヨークで英米の優秀な企業の株を買うには円高の方が良いでしょう。国債でも商品先物取引でも同じことです。
逆に、円高時代に手に入れて既に持っているものを売るだけなら円安結構ということになります。円安推進とはそういう海外国債や株を手放す機会を求めているという事もあるのでしょうか?
とにかくし国際経済・金融など全く無知なので、これから勉強してみたいとは思っています・・・・調べていくうちに、自民党政権が進めている思いがけない亡国カラクリが見えて来るかも知れない・・・

思い出したので追記--総選挙モードに入ってからガソリンが値下がりしました。私の地元ではレギュラーで149円です。選挙は安倍自民党圧勝で、また160円に戻るだろうと思っています。そして Tax on Tax もそのまま続く。



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