ICT甲府
世の中が左になびけば右に立ち、右に行くなら左を観る、へそ曲がりの天邪鬼




日本経済新聞(2008-12-26) 『「大分キヤノン」(大分県国東市)が今月、公共職業安定所(ハローワーク)で公開した期間社員の求人票に、労働組合に入らないことが雇用条件と、求職者が誤解する恐れのある記載があったことが25日、分かった。記載は同社とハローワークが協議して決めたもので、厚生労働省が「不適切」として大分労働局に指導し、削除させた。  同省職業安定局は「詳しい経緯は調査中だが、ハローワークは本来こうした記載がないよう指導する立場にあり、対応に問題があった」と話している。労働局に対するこうした指導は異例で、雇用を巡る不安が広がる中、ハローワークや企業の配慮を欠いた対応に批判の声が上がりそうだ。』 という記事がいくつかのブログで紹介されていましたので追記しておきます。但しどのような記載なのかは記事からは不明でした。


私のデジカメがキャノンじゃなくてよかったと心から思う。先日、携帯電話と子供の危険について書いた時に、「保坂展人のどこどこ日記」を参照していた。そのブログに2008年12月23日記事で「キヤノンの「請負労働者切り」の詭弁こそ問題だ」とあり読んでみた。

テレビなどでも「派遣」と「請負」の区別をつけずにコメントしている人たちが多い。キヤノンは06年に「偽装請負」で問題となってから、表向きはキヤノンが生産工程に指揮・命令・監督を加えない「完全請負」に見えるように巧妙な工夫を凝らしてきた。従って、 キヤノンの工場内に別会社(下請け会社)あって、キヤノンは発注伝票を出して、製品を受け取るだけという仕組みに近づけた。だから、キヤノンが行なったのは伝票に記してきた「発注数」を「1000→100」と減産しただけであって、「解雇」は下請け会社が勝手にやったことで、まったく関知しないという理屈だ。

私は「派遣」と「請負」の区別は分かっているつもりだったが「請負」の仕組みがこのような状態だとは全く知らずにいた。
昔、学卒で生産会社に入り自分の専門だった生産管理を担当したので、外注工場というシステムを含めた生産計画にも関わった経験を思い出している。外注さんの技術力、生産力があるから我々の生産計画が可能だという意識を叩き込まれた。もちろん品質管理の一環としての受入れ検収は厳しいから、ミクロンの精度が上がらない事で外注課や設計課も交えて外注さんとやり合うことも多かった。だが、キャノン大分の「請負」というのは単に社内生産できるものを別会社にすることでコスト切り下げを狙うだけの、まさに悪しき呼び名としての「資本家」のやり方に過ぎないと思える。
キヤノン、大分生産子会社で1177人削減(日刊工業新聞 2008-12-06)など、「キャノン 大分」で検索すれば多数のブログ記事などが読める。このブログ記事のタイトルに「デジカメ」を入れたのは大分キヤノン株式会社 主要製品情報による、他の製品については生産拠点を調べるつもりはない。

おそらく請負会社従業員の長年の経験に基づく技術力は社内要員と同等かそれ以上だろうし、請負契約解消の一方で期間従業員を募集しているとのことだから、これから品質はかなり落ちてくると考えねばならないかも知れない。生産ラインの管理がいかに細かく考えられていても、一度こういう事があった生産会社の製品は何かしら品質に問題がでることに注意すべきだと私はいつも思っている。設計ミスとか材質不良のような物理的原因がはっきりしていれば、マネジメントが並んで頭を下げて終わりにしてもよい。私もそれで納得する。

不思議なもので機械の品質は見た目や規格だけじゃわからない、パソコンでも相性みたいなものがあって同じ仕様のメモリーのはずなのに、A社製品ならエラーが出てB社とは相性がいいというような場合がある。私はそこに「物が作られる時にビルトインされる作る人の命」が活きているような不思議さを感じる。もちろんメモリーの場合なら使われている素材の分子レベルまで考えれば相性があるという理由が解明されるかも知れないが、それでもひとつひとつの製品には作る人の魂がこもっているのだと信じる事にしている。

従業員のモラール(士気、モチベーションのこと、モラルとは別な単語)は生産現場だけでなく、あらゆる組織での重要な問題だから、モラールを上げるも下げるもマネジメント次第ということも私は昔叩き込まれた。苦しい時期には社員を集めて社長自ら現状と見通しなど話をしたことを思い出す。現場からたたき上げて上場会社にまで育てた人だったので独特の癖はあっても素晴らしい人だったと記憶している。
年末の仕事納めでは仕事場をいつもよりきれいに掃除して「場」への感謝の念を表わしプレス機などの上にお供えが飾られる事もあったような気がする。経団連会長の御手洗氏も作業者が働く現場を視た事が幾度となくあるだろう、そこで何を感じたのだろうか。

昔、アメ車のドアパネルを外したら内側からタバコの吸い殻が出て来たという話を思い出す。奢れる者は久しからず、キャノンも同じ道を辿るかも知れない。彼等は Japan As Number One からとっくに凋落している日本がこれから行く道の尖兵なのかも知れないとも思う。

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