ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




2011年01月22日の朝日新聞山梨版に、甲府市長選あす告示 県都の再生課題多く との記事がありました。
『昨夏、アーケードの屋根が新しくなり、秋にはすぐ近くに複合ビル「ココリ」がオープンした。市はアーケード改修に約1600万円、ココリに約9億2千万円の補助金を拠出。』という情報は感謝です。こういう数字がすぐに分からなかったので助かりました。

でも、朝日新聞が「アーケード」とお書きになるのはいささか疑問です。私も2011.01.07 甲府 丸の内 オリオン・スクエア商店街 に書いたように、単なるアーケードの整備と思っていましたが、「ORION SQUARE」という名前の一つのショッピング mall が誕生した。そこに「オリオン・スクエア メインホール」 と呼ばれるホール機能を位置づけられた「施設」として整備されたと理解して、そのように伝える事が大切だと思いました。それを判断するのはそこを利用する皆さんです。

『「行政としてやるべきことはやった」と言い切る。』、これについては甲府市当局のどの部署のどんな地位の人の言葉なのかを伝えないと、検察リークと同じに思われます。
一方では、『「V字形回復は難しくてもせめてL字形に。今を下げ止まりとしたい」。市商工振興課の小林和生課長は理解を求める。』 と明確にソースを示しています。 『昨年11月の週末3日間の中心街の歩行者量は約16万7千人。過去10年で最少だった09年から15・4%増えて、減少傾向に歯止めがかかったようにもみえる。小林課長は「ココリなどハード面の整備が人の呼び込みにつながった」と解説し、あと3年で05年並みの約19万人まで増やす、と意気込む。』 甲府市の配置転換は何年毎にあるのかも記者クラブとしてはご存じでしょう。3年後の記事に期待したいと思います。その時に甲府市当局のどなたがどのようにお話しになったという記事になるかです。

『「テナント募集中」の張り紙は長い間風雨にさらされて、文字がはげている。』 あちこちで見ているオリオンメインホールの写真より、こちらこそ写真が大きな効果を生みます、証拠となる写真が無いとマスコミが常用する 小沢一郎の「政治とカネ」 のように甲府市叩きの「キャッチフレーズ」としか読者には理解されません。

朝日新聞甲府支社のお手元に残してあるなら、平成12年~の「甲府TMO事業」の当時にどのような記事が書かれたか、そのフォローもなさってみたら如何でしょう。私は探してもネットでは見つからないので諦めています。

ジャーナリズムは広い世界から見た現実をよくご存じで、将来を予測する技を持った人々が大勢いるはずなので、ココリもオリオン・スクエアも、甲府市新庁舎、県庁防災新館、新県立図書館も、更には国民文化祭のようなソフト事業すら、その計画が固まる前に問題点を洗い出し、読者に問いかけることが出来るはずです。できちゃったものを後からとやかく言うなら誰でもできるでしょう。
出来る前にとやかく言っても当事者達には通じない、そして出来ちゃった後がひどい事になっている、その原因は何処にあるのかという問題提起が出来るのもジャーナリズムです。
私は他人の言葉を記事にするのではない、「地方版社説」を読みたいと思っています(^o^)



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BSフジLIVE PRIME NEWSでダイジェスト映像が配信されている2011年1月19日、「IT先進自治体首長が説く安心プラチナ社会」を見ることができました。(この動画は放送後10日分のみ配信とのことです)、予告では「IT先進自治体首長が直言!ネットワーク化で高齢化に適した安心プラチナ社会の将来像」BSフジ 1月19日(水) の番組表】 動画配信は前編と後編に分かれていますが、前編に道志村が登場しています。後編は岩手県遠野市の「ねっと・ゆりかご」、「ICT活用で少子化対策」です。

プラチナ構想ネットワーク PLATINUM-NETWORK.JP は2010/03/30 にドメイン登録されています。2010年8月24日設立、発起人代表:小宮山宏さんで、『「プラチナ」には、エコ(グリーン)、健康(シルバー)、IT(ゴールド)など、さまざまな輝きをもった一ランク上の暮らしという意味をこめています。』とのことです。小宮山さんがBSフジ番組に出演されています。こちらの自治体会員の中に、大田昌博さん(道志村村長)のお名前も見えます。山梨県では北杜市の白倉政司市長も参加されています。
三菱総合研究所 MRI サイトに置かれた、プラチナ社会研究会 『個別事業の情報に関しましては、会員様向けに提供しております。』とのこと。小宮山宏さんは三菱総合研究所の理事長です。

道志村については、道志村のブロードバンド基盤整備 で検討していましたので、大田村長のお話の筋は理解できました。
1.97%がブロードバンド・ゼロ地域、2.住民間の情報格差、3.防災無線難聴地域の存在、4.災害時の孤立化への不安、5.独居老人の増加 という問題を解決する方策として光ファイバーを活用した行政情報提供システムを構築し、村内各戸に告知端末とテレビ電話が導入されたものです。
なお、道志村でのテレビ視聴状況は 1/3 の世帯が個別アンテナで、2/3 は共聴組合を作って(コミュニティ・アンテナ CATV)で東京波の受信が可能だそうです。これには公的な補助金も利用できるでしょうし、テレビを買い替える負担を考えればデジ・アナ変換も助成されているかも知れませんが、私はそこまでは知りません。県内波の中継として道志中継局はあります。
大田村長の話では、テレビ電話も将来的には外部との通話が可能になる事も考えられているようです。光回線がNTT仕様で構築されたから、それも可能だと言えるでしょう。
村内でのインターネット活用について、この番組では話には出てきませんでしたが、おそらく既存の企業や遠隔医療システム、さらに今後「プラチナ」技術をもって参入してくる企業での活用が中心になると思えます。上掲問題の2~5を解決する為にブロードバンド導入が必要だった、それが次のステップに向かう道を付けたと言えるでしょう。
Webページでいろいろ書いたことですが、私は道志村のICT基盤構築施策は長期的に良い成果を生み出すような気がしています。
2011-01-22 山梨県道志村のTV電話。 相模原市の方がブログにお書きになっていました。

上野原市は1月23日に市議選告示、30日投票となるそうです。NPO法人上野原インフォメーション 身近な情報(掲示板)をROMしていて、市民の皆さんが考えておられることはある程度は知ることができます。
私は上野原市の情報通信基盤整備事業の経緯として2010年10月までは追いかけてみましたが、その後は時間も無いので更新していません。今回の市議選に立候補される方々のホームページが公開されているかどうかも未確認なのですが、上野原市のICT基盤整備の目的から考えれば、これまでの政策に賛成であるにせよ批判するにせよ、既にホームページが公開されていないような人が立候補するのはおかしいだろうということを市民の皆さんはお考えになるでしょう。
そして市民が政策を論じ合う場を選挙にはいったら投稿遠慮と考えるのは、ICTとはいかにあるべきかに思いが至っていないように私には思えます。
上野原市のこの事業は、まず箱物を作ってしまった、出来ちゃったものは、これからいかに活用するかを考え続けていくしかない、そういう状態だと私は感じています。詳しくは知りませんがおそらく明野処分場問題などと同じ状況にあるのかも知れません。



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