ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

お爺さんが語る郷土の歴史(98) 平安時代(6)、鶴林寺の仏たち

2018-02-21 08:14:16 | お爺さんが語る郷土の歴史

       鶴林寺の仏たち

 鶴林寺には、多くのすぐれた仏教彫刻が伝えられています。

 その中でも最古のものは「あいたた観音」の異名を持っている聖観音立像です。

 この観音様は、白鳳期(大化の改新~奈良時代以前)の仏様ですが、鶴林寺が白鳳期からあったという証拠にはなりません。

 いつの時代か、どこからか持ち込まれたと思われます。

 鶴林寺には、このほかに平安時代にさかのぼる次の諸像があります。

  ①   木造十一面観音立像(重文)  平安中期

  ②   木造釈迦三尊像(重文)    平安末期      

  ③   木造四天王立像(重文)    平安末期

  ④   木造阿弥陀如来坐像(県指定) 平安末期

  ⑤   木造恵便法師坐像       平安末期

  ⑥   木造菩薩像頭部        平安末期

 ②・③は太子堂本尊、④は常行堂本尊として祀られていました。

 藤原様式をしめす平安末期の諸像が多いのですが、これらの仏像こそ創建以来の諸尊であったとおもわれます。

 ここでは②の釈迦三尊像の内、中尊の釈迦如来像のお写真を紹介しておきます。

 なお釈迦三尊像は、宝物館で見ることができます。 (no3381

 *『加古川市史(第一巻)』参照

 *写真:釈迦三尊像の内、中尊の釈迦如来像、『鶴林太子堂とその美』(法蔵館)より

 ◇きのう〈2/29〉の散歩(11.665歩)

 〈お願い〉

 *「ひろかずの日記」http://blog.goo.ne.jp/hirokazu0630b

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