日曜日の夕方、天気予報のとおり、久しぶりに大雨となり、月曜日の朝は、まだ線を引くような強い雨が残っていました。
こんな日には外に出かけることは、ほとんどありません。
でも、月曜日(12日)は昼から「大雨の印南野台地」のようす、特に雨の曇川・国安川・喜瀬川(枯川)・草谷川を見にでかけました。
印南野台地に降った雨は、南と西へ傾斜の上を流れ下っています。この程度の雨で、どんな流れになるのかを確かめたかったからです。
台風の時はともかく、大雨とはいえ昨夜からの1日の雨です。
「たいしたことはないだろう」と想像したのでしたが、どの川も川幅いっぱいに急流でした。
その報告です。
<曇川>
入が池・長府池・満溜池に集まった水は、北山集落に沿って、まだ花びらの残る桜並木の下を、一気に白波をつくり下沢まで流れ下っています。
下沢で、国安川の流れと合流して、勢いを増し曇川本流は濁流でした。
久しぶりの本格的な雨とはいえ「一日の雨」の後です。
明治時代、九頭竜川(福井県)を見たオランダの土木技師・デレーケは、「これは滝である」といったといいますが、曇川もまさにそのような流れでした。
「曇った時だけ水があるから曇川である」と揶揄される曇川ですが、その日の曇川は違っていました。
堤防がしっかりしていない時代、長雨の続いた時には、この地域は幾度となく洪水に見舞われたことが想像されます。
やはり、稲美町は坂の町です。
曇川の流れは、坂がつくった急流です。
次に、この濁流は、どのくらいで元の水の少ない「曇川」に戻ってしまうのか知りたくなりました。
* 写真上:曇川と国安川の合流地点から500mほど下流、写真下:北山の桜並木の曇川