西之山墓地の石仏
写真の石仏は、神野町西之山の墓地の石仏です。
左に4体、右に2体の石仏が刻まれています。
墓地の入り口にあるので、六地蔵のようにもみます。
西之山の人は、六地蔵として祀っておられるようですが、六地蔵ではありません。
左側の4体の内、3体は阿弥陀(坐像)であり、1体が地蔵(立像)です。
右側の2体(坐像)も阿弥陀像であり、地蔵像ではありません。
南北朝時代の製作と考えられています。
六地蔵は、人間は死後「生前のおこない」により六つの世界に生まれかわるといいます。
その六つの世界とは、地獄・餓鬼(がき)・畜生・修羅(しゃら)・人間・天上です。
そして、死者は、どの世界に生まれても「地蔵菩薩があらわれ、悔い改めた人には救いの手を差し伸べてくださる」というのです。
西之山の墓地の仏たちに、地蔵は一体しかおられません。
阿弥陀様も彼岸の仏です。まあ、いいでしょう・・・
この仏が刻まれているのは、組み合わせ石棺の側石(竜山石)であり、これらの仏も石棺仏です。
西之山は、古墳の多い地域の真っただ中にある集落です。近くの古墳の石が利用されたのだろう。(no3445)
◇きのう(4/2)の散歩(11.540歩)
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