このシリーズ(赤松一族の興亡)を、はっきりしないままに一端このあたりで終えます。その前に2つばかり余話をしておきます。
きょうは、その1です。
去年の2月18日の「ひろかずのブログ」の一部を再度紹介します。残念なニュースでした。
(2月5日)の神戸新聞東播版の記事は「山城跡の無線塔建設、研究者反対、加古川市は適切」と大きく報じました。
以下の記事はその一部です。
中道子山城跡に無線塔建設
兵庫県の加古川市が中道子(ちゅうどうし)山城跡(同市志方町広尾)のある城山山頂近くに建設中の無線塔について、研究者らでつくる日本考古学協会は「東播磨を代表する城跡の価値が損なわれる」として建設に反対している。これに対し、同市は「発掘調査し、協議を重ねて場所を選んだ」としている。
同山城跡について、兵庫大学の金子哲教授(55)=日本中世史=は「国指定史跡になり得るほど、歴史的に重要な価値を持つ遺産」と指摘。中世後期から戦国時代に築城された同山城は土塁の基底部に石垣が設けられており「城郭に石垣が用いられる初期の事例として、学術的価値も高い」とする。・・・・
また、播磨地域に勢力を持っていた赤松氏が、東播磨を見渡せる「遠見の城」として築城した説もあるという。市によると、無線塔の高さは26・8メートルの予定。同協会は1月中旬に職員が現地を視察した上で、「塔により城跡から北・西部分への眺望は遮られ、城の存在の根幹をなす意義が大きく失われる」と反発。建設撤回や保存を求める要望書を2日付で文化庁と兵庫県、同市にそれぞれ郵送した。
研究者(団体)らが、文化庁と兵庫県、同市にそれぞれ郵送しているにもかかわらず、工事は進められようとしています。
加古川市からの回答は、「日本考古学会協会からの要望書は確認しておりますが工事に際しては事前の文化財調査もおこない、・・・工事の中断させることは考えておらず、現時点での工事を中断させる等の対応は考えておらず、現時点で報道機関報道機関を通じての広報も予定しておりません・・・」とは、「あなた方(市民)の声を聞く耳は持ちませんよ・・・」と突き放したような冷たい声に聞こえます。・・・(神戸新聞より)
以後、加古川市は問答無用で計画をすすめました。
建設反対の声は、聞き入れられず中道氏山山頂の城跡の真ん中に無線塔は建設されてしまいました。
確かに中道子山城の詳細(歴史)は、はっきりしませんが、中世の貴重な歴史遺産です。
金子先生が指摘するように「国指定史跡になり得るほど、歴史的に重要な価値を持つ遺産」です。
文化都市を標榜する加古川市の態度は愚行でした。(no3463)
◇きのう(5/20)の散歩(11.976歩)
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