ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

円照寺の花たち(173) 白い彼岸花(2)・リコリス

2016-09-04 08:20:28 | 円照寺の花たち

 

  白い彼岸花(2)  リコリス

 加古川地方では、もっぱら「ヒガンバナ・手くされ」と呼ばれ、子ども達は首飾りなどを作って遊んだものです。

 最近は、そんな遊びも、めっきり少なくなりました。

 もっとも、白い彼岸花は首飾りに似合わないのかもしれません。

 それに、赤い彼岸花は、墓地に咲いていたり、燃えるような花びらの赤が、火事を連想し、嫌われこともあり、花瓶で飾られることはあまりありませんでした。

 また、「赤い彼岸花は毒があり、手が腐る」ということを、疑いつつも子どもの頃は、「そうかな・・・」と思ったりしていました。

 たしかに、根には毒が含まれているようですが、水に晒せば無毒になり、飢饉の時に多くの人命を救ってきた食料にもなりました。

 そのためでしょうか、子どもたちに「毒があり、むやみに手折ったり、花の咲く田の畔を荒らしてはいけません」という、教えだったのでしょうね。

 白い彼岸花は、彼岸や毒を連想しません。

 むしろさわやかな感じを与えてくれます。

 彼岸花が彼岸(死後の世界)を連想するためか、最近では多くの色を持った彼岸花は「リコリス」という名で普及しているようです。

 円照寺では、白いリコリスが咲きました。

 まもなく、次々といろんな色のリコリスがさいて境内をかざります。(no3328)

 *写真:白い彼岸花(撮影・堀江)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする