乾燥耐性があり、畑や路傍など日当たりの良い所に自然に生える。 農業においては畑作の害草として知られ、全般的に執拗な雑草として嫌われる傾向にある。・・・
以上が、ウィキペディアにあるスベリヒユの説明の一部です。
スベリヒユを料理する
さきに「正保郷帳・正保三年(1646)」に二俣村の村高を見ました。繰り返しておきます。
正保郷帳(正保三年) 二又村 旱損所
村高 432.226石(内、田382.7石/畑49.526)
つまり、二又村は旱魃に弱い村であると、わざわざ注意書きがあります。
旱魃の時、大池の水は干からびたこともしばしばあったことでしょう。そんな時は当然、秋の収穫はありません。
村人が食料を捜し求める姿が想像できます。
ヒガンバナの根をはじめ多くの野草も食べたことでしょう。
そんな食料の中にスベリヒユがありました。
「江戸時代、食料のない時は、さかんに食べられ、ましてや飢饉のときなどには最高の野草であった」と歴史書にも出てきます。
いま、私の家の前に、スベリヒユが群生しています。
何事も追体験です。
ちょっと勇気をだして、スベリヒユの「おしたし」をつくってみました。
料理といっても湯がくだけ。できたら、切って皿に盛り、鰹節を乗せ、それに薄口醤油をかけると、できあがりです。
少しかまえて食べてみると、少しヌルヌルしているがけっこ美味い。
スベリヒユは飢饉と結びついた単語としてインプットされていたので、まずいものと思い込んでいたんですが、大きな間違いでした。
酒の肴にも最適(少しいいすぎ)といってもいいほどでした。
まだ少し残っているので今晩のアテにします。
スベリヒユも歴史の一こまなんです。