大阪の仕事先の近く、信濃橋交差点の四方になぜかコブシが植えてあります。都会の交差点の植樹はクスノキが多く、コブシは珍しいです。一角に「昭和59年 大阪厚生信用金庫贈呈 こぶし6本」と書いた小さな石碑があるので、何かの記念植樹でしょう。
日当たりのいい北東角は5分咲き、北西角は3分咲きでしたが、南側の2つの角はビルで日陰になるためかまだ蕾でした。
(高層ビルを背景にして咲く白いコブシ)
コブシと言えば、千昌夫の『北国の春』で「♪こぶし咲く あの丘 北国の~」と歌われていたので、何となく北方の樹だと思っていましたが、図鑑で確認すると日本全国に分布しています。ちなみに、この歌にはコブシ以外にシラカバ、カラマツ、ヤマブキが登場します。
また、東北地方ではコブシを「田打ち桜」と呼び、この花が咲いたら田んぼを耕すそうです。
コブシについて、こんな話も伝わっています。平家の落ち武者が山奥に隠れ住んでいたが、早春のある朝目を覚ますと周囲にはたくさんの源氏の白旗が見えたので、「もはやこれまで」と自害した。しかし、それはコブシの花だった。
コブシはある日突然開花するのでこういう話が生まれたのでしょうが、いくら何でも白旗と見間違えて自害するとは…。上方漫才風に突っ込めば、「そんな奴はおらんやろ~」。
コブシはモクレンの仲間。よく似た花を咲かせるタムシバ(いい匂いがするので別名「ニオイコブシ」)という樹もあって、図鑑には「花の下に1枚葉がついているのがコブシ、ついていないのがタムシバ」と書いてあります。でも、このビジネス街のコブシも家の近くの街路樹のコブシも葉は1枚もありません。野生種と栽培種では葉の出る時期が違うのかな?
日当たりのいい北東角は5分咲き、北西角は3分咲きでしたが、南側の2つの角はビルで日陰になるためかまだ蕾でした。
(高層ビルを背景にして咲く白いコブシ)
コブシと言えば、千昌夫の『北国の春』で「♪こぶし咲く あの丘 北国の~」と歌われていたので、何となく北方の樹だと思っていましたが、図鑑で確認すると日本全国に分布しています。ちなみに、この歌にはコブシ以外にシラカバ、カラマツ、ヤマブキが登場します。
また、東北地方ではコブシを「田打ち桜」と呼び、この花が咲いたら田んぼを耕すそうです。
コブシについて、こんな話も伝わっています。平家の落ち武者が山奥に隠れ住んでいたが、早春のある朝目を覚ますと周囲にはたくさんの源氏の白旗が見えたので、「もはやこれまで」と自害した。しかし、それはコブシの花だった。
コブシはある日突然開花するのでこういう話が生まれたのでしょうが、いくら何でも白旗と見間違えて自害するとは…。上方漫才風に突っ込めば、「そんな奴はおらんやろ~」。
コブシはモクレンの仲間。よく似た花を咲かせるタムシバ(いい匂いがするので別名「ニオイコブシ」)という樹もあって、図鑑には「花の下に1枚葉がついているのがコブシ、ついていないのがタムシバ」と書いてあります。でも、このビジネス街のコブシも家の近くの街路樹のコブシも葉は1枚もありません。野生種と栽培種では葉の出る時期が違うのかな?
東北地方では、葉や花が少し大きく、花の基部が薄紅色を帯びたものを『きたこぶし』と言って区分しているようです。特に岩手県にはこのキタコブシが多いそうです。
コブシは花が沢山咲く年とほとんど目立たない年があります、(自然のものでは当たり前か)今年はどんな年でしょうか。
昔の逸話はこういうところが面白い。
私は洋楽バカですが(笑)、コブシというと、やはり自然と
その歌を思い出しますね。幼少時代に聞いていただけに、なおさら。
ところで、私の「北海道樹木図鑑」(亜璃西社)によれば、
「キタ」コブシは、北海道と本州中部以北に分布とあるのですが、
その歌の岩手のコブシはどっちだろう、と、数年前から、
ずっと思いつつ、まだ調べていません・・・
私がいつも行く山にもコブシは咲いています。キタコブシは見たことないです。
平家の落ち武者が自害したのは、たくさん咲いた年だったのでしょう。
タイサンボクやホオノキなどモクレン科の花には柑橘系の爽やかな匂いがありますね。
以前、モクレンの記事で書きましたが、辛夷は漢方薬の名前にもなっています。モクレンの成分が入っている鼻炎の薬で、妻も以前よく飲んでいました。
木の本を読んでいると、こういうオーバーな話がよく出てきて、「そんなことないやろ~」と一人で突っ込みを入れています。
でも、昔の人の想像力というか創造力はスゴイです。
最近は、歌の中に出てくる木が気になって、NHKの歌謡曲番組を観たりしています。
これまでにも、歌(歌謡曲)に出てくる木の話をいくつかしたので、新しいジャンル「木と歌」を設けようかと考えています。歌謡曲ネタはまだいくつかあるんですよ。
woodyowakuさんのコメントからすると、あの歌のコブシはやっぱりキタコブシでしょうね。