樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

サザンカの香り

2006年11月15日 | 木と歌
あちこちでサザンカの花が咲き始めました。写真は平等院の生垣のサザンカ。

      

「サザンカサザンカ咲いた道 焚き火だ焚き火だ落葉焚き あたろうかあたろうよ しもやけお手手がもうかゆい」という童謡があるせいか、もっと寒くならないと臨場感が湧きません。
この「焚き火」以外に、演歌にも「さざんかの宿」という歌があります。その中に「赤く咲いても 冬の花」という一節がありますが、原種のサザンカは純白の一重だそうです。
この樹の学名はカメリア・ササンクワ。カメリアはツバキ属のことですが、日本名をそのまま種名にしています。命名したのは、柿の学名でもご紹介したツンベルグというスウェーデンの医師。彼は『日本紀行』の中で、「サザンカの葉の香りが非常によいので婦人が洗髪の時煎じて用いる。また、茶と混ぜて甘い香りを添えることがある」と書いています。
うちの庭にもサザンカが1本あるので葉を揉んで匂ってみました。かすかに甘いような匂いはしますが、それほどいい香りというわけではありません。煎じないと香りが出てこないのかな? うちのサザンカがダメなのかな?
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