子供の頃は絵が好きで、一時は画家を夢見て高校の美術部で油絵を描いていました。
絵の具や筆もそうですが、高価だったのはキャンバス。貧しい田舎なので、私も含めて多くの部員が新しいキャンバスはたまにしか使えず、先輩が残した作品の絵の具を削り取って白く塗り直して使ったり、大きな作品はベニヤ板に描いたりしていました。
世に伝わる名作はキャンバスに描かれていると思い込んでいましたが、先日、有名な油絵も実は板に描かれていることを知って驚きました。キャンバスが普及するのは16世紀半ばのことで、それまでは板絵が一般的だったそうです。
使われた板の種類は国や地方によってさまざまで、例えばデューラーはイタリアにいる頃はポプラ、オランダやドイツにいる頃はオークやシナノキのパネルに描いたとか。
(デューラーの自画像。ドイツ時代の作品なので多分シナノキ)
ポプラはイタリアヤマナラシ、オークはヨーロッパナラ、シナノキはドイツ歌曲にある「菩提樹(リンデン・バウム)」のことだと思います。そのほか、クラナッハというドイツの画家はブナを多用し、北ヨーロッパではクルミやクリ、ノルウェーではモミのパネルも使ったそうです。
ダ・ヴィンチもイタリア時代はポプラ、フランス時代はオークのパネルに描いたようです。ということは、「モナ・リザ」はポプラに描かれているはずです。
(ポプラのパネルに描かれている「モナ・リザ」)
たくさんの名作が板に描かれていることもさることながら、それぞれの国を代表する木が使われていることが私には興味深いです。
(宇治市植物公園のイタリアヤマナラシ=ポプラ)
絵の具や筆もそうですが、高価だったのはキャンバス。貧しい田舎なので、私も含めて多くの部員が新しいキャンバスはたまにしか使えず、先輩が残した作品の絵の具を削り取って白く塗り直して使ったり、大きな作品はベニヤ板に描いたりしていました。
世に伝わる名作はキャンバスに描かれていると思い込んでいましたが、先日、有名な油絵も実は板に描かれていることを知って驚きました。キャンバスが普及するのは16世紀半ばのことで、それまでは板絵が一般的だったそうです。
使われた板の種類は国や地方によってさまざまで、例えばデューラーはイタリアにいる頃はポプラ、オランダやドイツにいる頃はオークやシナノキのパネルに描いたとか。
(デューラーの自画像。ドイツ時代の作品なので多分シナノキ)
ポプラはイタリアヤマナラシ、オークはヨーロッパナラ、シナノキはドイツ歌曲にある「菩提樹(リンデン・バウム)」のことだと思います。そのほか、クラナッハというドイツの画家はブナを多用し、北ヨーロッパではクルミやクリ、ノルウェーではモミのパネルも使ったそうです。
ダ・ヴィンチもイタリア時代はポプラ、フランス時代はオークのパネルに描いたようです。ということは、「モナ・リザ」はポプラに描かれているはずです。
(ポプラのパネルに描かれている「モナ・リザ」)
たくさんの名作が板に描かれていることもさることながら、それぞれの国を代表する木が使われていることが私には興味深いです。
(宇治市植物公園のイタリアヤマナラシ=ポプラ)
確かに国によって違いしかもその国を代表するものであるのは
興味深いですね。
今ならブランド物があってどこかの国のどれかが多くなり、
当時はそうではなくて地方で独自に作っていたのかな、と思いました。
ポプラはチェンバロにも使われたようで大活躍ですね。
ちなみに母によれば、私も幼稚園時代には絵を描くのが好きだったそうです・・・
お母様はどんな絵を描いておられたのでしょうね。
私は高校時代は人物画を描いていました。油絵の最初の作品が自画像でした。母や妹もモデルにしたこともあります。
今は恥ずかしながら、元美術部員とは思えないほど、絵が下手くそです(笑)。