前回、京都の建築家が設計した木造超高層ビルをご紹介しましたが、京都にはもう一人「木造都市」を夢見る建築家がいます。横浜のズーラシアや中国の天津博物館などを手がけた世界的にも著名な高松伸。
この人は京都市コンサートホールの設計コンペで、木造のホールをガラスですっぽり包むという斬新な案を提出。「京都はもともと木造都市である」という考えが根底にあったようですが、残念ながら火災のリスクが理由で落選。
それにもめげず、今度は京都市庁舎を高さ180メートル、地上13階建ての木造高層ビルにしようというプランを提案しています。下の写真はその模型。
高松さんは次のように語っています。「まるごと木造の都市を幾つか造るくらいのイメージで国内の木材を大量に使う必要があります。クライアントから依頼を受けた際に、建築家一人ひとりが「木造都市」をイメージしながら建築を設計することが重要です。それも可能な限り木造で設計する。その一つひとつの積み重ねがいつのまにか「木造都市」への道を拓きます」。
有限な金属やコンクリートではなく、循環資源である木材を積極的に使おうという意図があるようです。
(京都市庁舎を木造高層ビルにしたCG。手前の建物は京都ホテル)
前回の横内さんは山梨県出身、今回の高松さんは島根県出身ですが、どちらも京都を拠点に活動する建築家。神社仏閣が多く、平安時代からずーっと木造都市であり続けた京都の景観や環境が、木造高層建築物への夢を育てたのかも知れません。
この人は京都市コンサートホールの設計コンペで、木造のホールをガラスですっぽり包むという斬新な案を提出。「京都はもともと木造都市である」という考えが根底にあったようですが、残念ながら火災のリスクが理由で落選。
それにもめげず、今度は京都市庁舎を高さ180メートル、地上13階建ての木造高層ビルにしようというプランを提案しています。下の写真はその模型。
高松さんは次のように語っています。「まるごと木造の都市を幾つか造るくらいのイメージで国内の木材を大量に使う必要があります。クライアントから依頼を受けた際に、建築家一人ひとりが「木造都市」をイメージしながら建築を設計することが重要です。それも可能な限り木造で設計する。その一つひとつの積み重ねがいつのまにか「木造都市」への道を拓きます」。
有限な金属やコンクリートではなく、循環資源である木材を積極的に使おうという意図があるようです。
(京都市庁舎を木造高層ビルにしたCG。手前の建物は京都ホテル)
前回の横内さんは山梨県出身、今回の高松さんは島根県出身ですが、どちらも京都を拠点に活動する建築家。神社仏閣が多く、平安時代からずーっと木造都市であり続けた京都の景観や環境が、木造高層建築物への夢を育てたのかも知れません。
これだけ真剣に考えているかたが複数いらっしゃるというのも、
やはり私も京都というところに何かあるのかなと思いました。
こうなったら実物を見てみたいですね。
そして建物が古くなったら材を薪にすればいいのでしょうし。
それが木造建築へのこだわりの原点になっているんでしょうね。
木造建築のメリットは痛んだ部分だけ取り替えられるところにあって、おっしゃるように修復部分の木材はバイオエネルギーなど別の用途にも使えますね。