樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

茶は宝

2006年05月23日 | 木と飲食
多くの自治体がシンボルツリーを制定しています。
例えば、京都府は北山スギ、東京都と大阪府はイチョウです。私が住んでいる宇治市も「市の木」を定めています。何だと思います?

      

「そりゃあ、やっぱり茶の木でしょう」。私もそう思っていました。でも、違うんです。宇治市の木はイロハモミジ。私がいつも散歩に行くあたりが紅葉の名所になっているからでしょう。側溝のフタも「宇治市の木はイロハモミジだ」と主張しています。

      

茶の木は「市の宝木」という別格のシンボルツリーになっています。宝木を制定しているのは宇治市くらいでしょう。

お茶のコマーシャルに緑鮮やかな茶畑が登場しますが、宇治ではあんな風景は見られません。下の写真のように、ほとんどの茶畑が黒い幕(寒冷紗)で覆われています。
玉露を生産しているからです。玉露は、新芽が出ると日光を遮って渋みを抑えるのだそうです。他のお茶は静岡をはじめ全国の産地に任せて、高級品の産地として特化するつもりのようです。

      

京都市や大阪市のベッドタウンなので、茶畑も少しずつ住宅地に変貌しています。何を隠そう、わが家の敷地も以前は茶畑でした。緑地を壊して、申し訳ない
家を建てる際、罪滅ぼしに「庭に茶の木を植えたい」と言ったのですが、植木屋さんに「チャドクガという虫がつきまっさかいに、やめときなはれ」と諭されました。
ちなみに、チャノキはツバキと同じ仲間です。
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2 コメント

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私も (scops)
2006-05-24 12:35:20
チャノキだと思ってました。宇治=お茶 ですものね。



チャドクガが怖い虫だというのは知っていたんですが、お茶の木につくんですか。お茶摘みも大変なんだ・・・
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宇治=お茶 (fagus06)
2006-05-25 09:17:07
はいいのですが、「何でもお茶」には参ります。茶そば、茶団子、抹茶ソフトクリームなどはもう定番ですが、先日、抹茶うどん、抹茶わらび餅を発見。抹茶わらび餅を食べましたが、元々ほのかな甘さが持ち味なのに、甘いんだか苦いんだかよくわからず、イマイチでした。

これらは地元業者の努力として応援したいのですが、最近は、大手の菓子メーカーが抹茶入りの新製品を開発すると、宇治地域でテスト販売するらしく、スーパーに山のように積んであります。

地元の者の感想を率直に関西弁で言えば、「もう、え~っちゅうに~」です。
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