樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

冬鳥・夏鳥・旅鳥

2024年04月18日 | 野鳥
京都府南部に、桂川と宇治川と木津川が合流して淀川になるところがあり、「三川合流」という探鳥地になっています。そのうちの木津川と宇治川に挟まれた堤防は桜の名所ですが、もう花見シーズンも終って人も少ないだろうと、昨日鳥見に出かけました。
堤防にはツグミがいました。冬鳥なのでもうすぐ北へ帰りますが、田園地帯では連休頃まで残っています。



上の動画にも入っていますが、ウグイス以外に聞き覚えのある声が耳に入ってきました。「あれ? キビタキ?」とあたりを探すと、花弁が散ったソメイヨシノの枝に黄色い鳥がいました。
キビタキは夏鳥。冬鳥のツグミと同居しているのです。



この場所に来たのは理由があります。4日ほど前、妻と一緒におにぎり持参で近所の公園へ散歩に出かけた際、コムクドリを発見。近所で見るのは初めてなので嬉しかったのですが、双眼鏡を持っていなかったのでじっくり観察できず、「久しぶりにコムクドリを見たい」という欲求が湧いてきて、そのポイントである三川合流にやって来たのでした。
コムクドリは花が散った後の桜に集ってきます。多分、桜の新葉に虫がたくさん付くので、それを狙って来るのだと思います。
片道1.4kmの桜並木を往復してコムクドリを探しましたが、じっくりは観察できず、撮影もできなかったものの、5~6羽が行ったり来たりしているのは確認できました。
今回撮影できなかったので、2013年4月23日に同じ場所で撮影したコムクドリをご覧ください。



コムクドリは関西では旅鳥。越冬地の東南アジアと繁殖地の北日本を往復する途中、春と秋の2回関西を通過します。
この日、旅鳥を見に来たつもりが、冬鳥(ツグミ)にも夏鳥(キビタキ)にも出会えて、何か得した気分になりました。
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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2024-04-18 11:16:17
水鳥でなくても川辺には鳥たちが居てくれそうですね。キビタキには出会えていませんが、何度もブログで拝見して名前を覚えました。
コムクドリは花が散った後の桜に集ってきます---、憎らしいムクドリは居るのですが。シモクレンも、今年は沢山咲いていますが、かなり齧られました。コムクドリ、頭と羽の白っぽいのが目立ちますね。
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kazuyoo60様 (fagus06)
2024-04-25 08:39:08
返信が遅れて申し訳ありません。
川では冬鳥のキンクロハジロが1羽泳いでいました。動画にも入っていますが、ウグイスのさえずり、キジの鳴き声なども聞こえました。
ムクドリに比べるとコムクドリは色がきれいで、バードウォッチャーの間でも人気者です。ムクドリは嫌われ者ですが…。
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