樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

イソヒヨドリ騒動

2024年07月11日 | 野鳥
日本野鳥の会京都支部へのメールでの問い合わせには私が対応しているのですが、最近イソヒヨドリの案件が続きました。
まず、一般の方から「台所の換気口にイソヒヨドリらしき鳥が巣を作りましたが、このままで大丈夫でしょうか?」という質問があり、「そのまま見守ってください」と返事しました。
その次は京都新聞の記者から、「京都市内の住宅地で最近見かける青い鳥について話をきかせてほしい」という連絡がありました。電話でイソヒヨドリの生態やわが家で4年連続繁殖したことを伝えたところ、数日後にネット版に「京都市で「青い鳥」が増えている 30年前は海沿いにいたのに、最近は民家に営巣も」という記事が掲載されました。
私は有料会員ではないので本文は読めなかったのですが、その記事を読んだ東京の某テレビ局のディレクターから「京都の青い鳥を取材したいので同行してほしい」という依頼がありました。「わざわざ京都まで来なくてもイソヒヨドリは東京でも撮影できますよ」と伝えたものの、なぜか「京都のイソヒヨドリを撮りたい」とのこと。しょうがないので、自宅付近なら撮れそうなので宇治まで来てもらうことにしましたが、なぜか翌日キャンセル。結局振り回されただけで終わりました。
以下は昨年、わが家の2階から撮影したイソヒヨドリ。



その後、京都新聞のネット記事が紙版にも掲載されたようですが、私は購読していないので、ある会員が記事のスクラップを送ってくれました。私が説明したことが書かれていて、名前も出ていました。
さらに、NHK京都放送局からも問い合わせがありました。「京いちにち」という夕方の番組に「声聴く」というコーナーがあり、そこに視聴者から鳥の声が入った動画が投稿されので、その正体を突き止めるので取材に同行してほしいとのこと。その動画を送ってもらって確認すると、声の主はイソヒヨドリでした。
ただ、私は難聴気味で取材には対応できないので、支部長に行ってもらうことにしました。明日取材で、放送は来週17日の予定。
こういう問い合わせが増えるということは、イソヒヨドリが住宅地に生息域を広げ、その青い色と美しいさえずりで一般の方々の目や耳に止まることが多くなったということでしょう。来年もこういう問い合わせが増えるのかな~?
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4 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2024-07-11 10:25:40
京都新聞にイソヒヨドリのことが載ったのですか。
なぜか「京都のイソヒヨドリを撮りたい」とのこと---、キャンセルだなんて、失礼すぎますね。この件で忙しくなさっておられたのですね~。
イソヒヨドリの♂は私にも、今まで居なかった鳥、綺麗だなと、最初の印象でした。ブログのおかげで、イソヒヨドリの予備知識が有ったのです。さえずりは聞いていませんが、2年連続でジューンベリーを食べに来たので、それを覚えている賢い鳥とは思っています。憎らしいヒヨドリも同様です。(苦笑)
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玄関先に (なつみかん)
2024-07-11 21:24:22
こんばんは。
いつも興味深く拝見しています。
イソヒヨドリの話題だったので、ついコメント欄にお邪魔してしまいました。

イソヒヨドリがここ数年増えているだけではなく、馴れ馴れしくなっていると感じています。
私も宇治在住ですが、先日門扉にとまっていて驚きました。
友人もスマホで写真を撮れる距離に青い鳥が毎日来てくれると喜んでいました。
早朝からマンションの屋上角にとまって美しい声で囀っています。
初めて見たのは20年くらい前、越前の断崖でしたが、随分都会に順応したのですね。
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kazuyoo60様 (fagus06)
2024-07-12 08:12:56
テレビ局にはいろんな人がいますが、時々こういう「軽い人」に出会うことがあります。中には丁寧な方もいますが、以前「鳥の写真を貸してほしい」という依頼があって送ったら、お礼も何もなしでそれっきりという人がいました。
うちのイソヒヨドリもブラックベリーを狙ってくるので、妻が追い廻しています。
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なつみかん様 (fagus06)
2024-07-12 08:17:04
そうですね、人慣れしていますね。おっしゃるように、30年ほど前は海岸に生息していました。名前もそのに由来します。
最近は都会の住宅地に進出して、私の家にも4年連続で繁殖しましたし、近くの町内でも数ペアが繁殖していました。
「青い鳥」と言えばみなさん喜ばれますし、さえずりもきれいなので、ヒヨドリのようには嫌われないようです。
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