ポプラという樹があります。北海道の絵葉書によく登場する細長い樹です。私が通った小学校の校庭にも植えてありました。
このポプラは「ポピュラー」という言葉に似ているので以前から気になっていましたが、先日、ある本を読んでいたらそのことが書いてありました。
(細くて高い樹形がポプラの特徴。黄葉も美しい。)
ラテン語のpopulus(ポプルス)が語源で、その意味は「ふるえる、さらさら鳴る」。ポプラの仲間(ヤナギ科ハコヤナギ属)には必ず「風で葉が揺れて音がする」という意味がからんでいて、日本では「山鳴らし」、中国では「風響樹」と呼びます。名前の由来は万国共通のようです。
ポプラやヤマナラシの葉の軸は断面が楕円形になっていて、わずかな風でもヒラヒラ揺れる構造になっています。そのために、カラカラ、サラサラと音をたてるのです。
(左が軸の正面、右が軸の横面。葉が風を受けると軸がくるっと回転する。)
(ポプラの葉はおにぎり型)
ポプラは、セイヨウハコヤナギとかイタリアヤマナラシという別名があるように、ヨーロッパ原産です。
古代ローマではこのポプラを広場に植えて、「人民の樹」と呼んでいたそうです。それ以降、ヨーロッパでは人民と自由のシンボルになり、フランス革命やアメリカ独立戦争では「自由の樹」とされていました。
英和辞典でpopularを調べてみると、最初に「民衆の」とあって、以後「大衆向きの」「評判のいい」「民間に普及している」と記されています。
つまり、もともと「ふるえる」という意味の言葉が樹の名前に使われ、その樹が人民のシンボルになったために、最終的にポピュラーという意味に転化したわけです。
ポピュラーミュージックは、語源で言えば「ふるえる音楽」なんですね。
このポプラは「ポピュラー」という言葉に似ているので以前から気になっていましたが、先日、ある本を読んでいたらそのことが書いてありました。
(細くて高い樹形がポプラの特徴。黄葉も美しい。)
ラテン語のpopulus(ポプルス)が語源で、その意味は「ふるえる、さらさら鳴る」。ポプラの仲間(ヤナギ科ハコヤナギ属)には必ず「風で葉が揺れて音がする」という意味がからんでいて、日本では「山鳴らし」、中国では「風響樹」と呼びます。名前の由来は万国共通のようです。
ポプラやヤマナラシの葉の軸は断面が楕円形になっていて、わずかな風でもヒラヒラ揺れる構造になっています。そのために、カラカラ、サラサラと音をたてるのです。
(左が軸の正面、右が軸の横面。葉が風を受けると軸がくるっと回転する。)
(ポプラの葉はおにぎり型)
ポプラは、セイヨウハコヤナギとかイタリアヤマナラシという別名があるように、ヨーロッパ原産です。
古代ローマではこのポプラを広場に植えて、「人民の樹」と呼んでいたそうです。それ以降、ヨーロッパでは人民と自由のシンボルになり、フランス革命やアメリカ独立戦争では「自由の樹」とされていました。
英和辞典でpopularを調べてみると、最初に「民衆の」とあって、以後「大衆向きの」「評判のいい」「民間に普及している」と記されています。
つまり、もともと「ふるえる」という意味の言葉が樹の名前に使われ、その樹が人民のシンボルになったために、最終的にポピュラーという意味に転化したわけです。
ポピュラーミュージックは、語源で言えば「ふるえる音楽」なんですね。
赤い実が可愛いためか、最近は庭木として人気が高いそうです。
私もこの樹の名前や、葉や実の風情が好きです。
ポプラの葉っぱが鳴るのは、構造的なものなのは知らなかったです。
勉強になりました。
そえいば北大の台風風倒木でチェンバロを作ったという話がこちらでは有名ですが、
それもまた「鳴る」と関係あるのも、面白いなと思いました。
それから、ポプラとドロとヤマナラシは交雑しやすくて、
プロでもすぐには分からないのがある、と先日知りました。
交雑種らしいのは、豊平川河畔林にいっぱいあるようです。
いつも勉強になります、ありがとうございます。
ハコヤナギ属の中の交雑種のことは知りませんでした。いろいろな情報をありがとうございます。
騒ぐ人民の代名詞ポプラ。古代ローマでは「人民の樹」(アルポポプラ)といった。民主主義を勝ち取って欲しい香港とミャンマーの人々に「人民の樹」よ今日も騒げ。とエールを送ります。
そうですか、そんな誌があるのですか。
香港やミャンマーのような運動の場合には、ポプラをシンボルにすればいいですね。全世界に共通しますから。