土曜日にバリアフリー探鳥会を開催しました。身体障害者に野鳥観察を楽しんでもらうイベントです。主催は日本野鳥の会京都支部ですが、言い出しっぺは私で、2017年3月に始めて以来6回目。
今回は、肢体障害者(手足の不自由な人)7名、うち車イス利用者3名、視覚障害者1名、心臓に障害のある方1名が参加され、介護者やヘルパー、スタッフを含めて20数名が、賀茂川の河川敷を北大路橋から出町橋まで歩きました。
うれしかったのは、10歳の女の子が参加してくれたことと、ある会員が心臓に障害のあるお父さんを連れてきてくれたこと。2人ともバードウォッチングは初めてですが、楽しそうに双眼鏡で鳥を見ていました。
車イスの障害者を対象にした探鳥会とか視覚障害者のための探鳥会は他の支部でも実施していますが、肢体・視覚・聴覚・内臓の各障害者、さらに車イス利用の高齢者やベビーカーの親子まで対象にした探鳥会は京都支部のみ。「バリアフリー探鳥会」という言葉も、京都支部(つまり私)発のようです。
最近、東京の本部もバリアフリー探鳥会を始めたようで、日本でも少しずつ障害者のためのバードウォッチングが普及しつつありますが、欧米に比べるとかなり遅れています。
賀茂川にはマガモやヒドリガモなどが
イギリスには「Birding For All」という団体があり、障害者が野鳥観察を楽しめるように探鳥地の施設やサービスを改善する活動を継続しています。2000年の設立時には「Disabled Birders Association(障害者バーダー協会)」という名前でしたが、より包括的なものとするため2010年に名称変更しました。身体障害だけでなく、精神障害、ジェンダー、セクシュアリティ、人種などに関する障壁を取り除くことにも取り組んでいるからです。
Birding For Allが作ったマーク
アメリカには「Birdability」という団体があります。野外でのバードウォッチングを障害者の誰もが安全に楽しみ、健常者バーダーが歓迎するような世界を実現するため、さまざまな活動を展開しています。
Birdabilityのホームページ
さらに驚くべきことに、英米にはLGBTのための野鳥観察クラブもあります。そして、障害者の団体はLGBTを受け入れ、LGBTの団体は障害者を受け入れているのです。
日本では、オリンピックやG7など外圧に押されて、ようやく今年6月に「LGBT理解増進法」が成立したばかり。マイノリティのための野鳥観察団体が生まれるのはだいぶ先になりそうです。
今回は、肢体障害者(手足の不自由な人)7名、うち車イス利用者3名、視覚障害者1名、心臓に障害のある方1名が参加され、介護者やヘルパー、スタッフを含めて20数名が、賀茂川の河川敷を北大路橋から出町橋まで歩きました。
うれしかったのは、10歳の女の子が参加してくれたことと、ある会員が心臓に障害のあるお父さんを連れてきてくれたこと。2人ともバードウォッチングは初めてですが、楽しそうに双眼鏡で鳥を見ていました。
車イスの障害者を対象にした探鳥会とか視覚障害者のための探鳥会は他の支部でも実施していますが、肢体・視覚・聴覚・内臓の各障害者、さらに車イス利用の高齢者やベビーカーの親子まで対象にした探鳥会は京都支部のみ。「バリアフリー探鳥会」という言葉も、京都支部(つまり私)発のようです。
最近、東京の本部もバリアフリー探鳥会を始めたようで、日本でも少しずつ障害者のためのバードウォッチングが普及しつつありますが、欧米に比べるとかなり遅れています。
賀茂川にはマガモやヒドリガモなどが
イギリスには「Birding For All」という団体があり、障害者が野鳥観察を楽しめるように探鳥地の施設やサービスを改善する活動を継続しています。2000年の設立時には「Disabled Birders Association(障害者バーダー協会)」という名前でしたが、より包括的なものとするため2010年に名称変更しました。身体障害だけでなく、精神障害、ジェンダー、セクシュアリティ、人種などに関する障壁を取り除くことにも取り組んでいるからです。
Birding For Allが作ったマーク
アメリカには「Birdability」という団体があります。野外でのバードウォッチングを障害者の誰もが安全に楽しみ、健常者バーダーが歓迎するような世界を実現するため、さまざまな活動を展開しています。
Birdabilityのホームページ
さらに驚くべきことに、英米にはLGBTのための野鳥観察クラブもあります。そして、障害者の団体はLGBTを受け入れ、LGBTの団体は障害者を受け入れているのです。
日本では、オリンピックやG7など外圧に押されて、ようやく今年6月に「LGBT理解増進法」が成立したばかり。マイノリティのための野鳥観察団体が生まれるのはだいぶ先になりそうです。
障害者といろいろ話をしていると、視野も広がって、勉強にもなります。