写真の樹はヒマラヤ杉です。学校とか広い公園によく植えてあるので、ご覧になる機会も多いと思います。
名前の通りヒマラヤ原産で、誰が決めたか知りませんが「世界三大庭園木」の一つになっています。日本には明治初期に渡来しました。
日本では庭園木にしか使いませんが、外国では建築材に使うそうで、ユダヤ人の間では男の子が生まれるとヒマラヤ杉を植える習慣があるとか。日本で女の子が生まれると桐を植えて嫁入り道具のタンスに使ったように、家を建てる材料を用意したのでしょう。

(京都府立植物園のヒマラヤ杉)
また、エジプトではヒマラヤ杉で棺を造り,この樹から採取した油をミイラの保存剤に使ったと言われています。そこに由来するのか、学名は「香りのいい神の木」という意味のCedrus deodara。
このヒマラヤスギ、名前は杉ですが、植物学的には松です。この「名前は杉なのにホントは松」という木は他にもあって、レバノン杉もそうです。どちらも日本には自生しませんが、なぜか日本に入ってくると杉になります。
ヒマラヤスギが松である証拠は、大きな松ポックリ。これを見れば誰も杉とは思わないですね。

(ヒマラヤスギの松ポックリはでっかい)
名前の通りヒマラヤ原産で、誰が決めたか知りませんが「世界三大庭園木」の一つになっています。日本には明治初期に渡来しました。
日本では庭園木にしか使いませんが、外国では建築材に使うそうで、ユダヤ人の間では男の子が生まれるとヒマラヤ杉を植える習慣があるとか。日本で女の子が生まれると桐を植えて嫁入り道具のタンスに使ったように、家を建てる材料を用意したのでしょう。

(京都府立植物園のヒマラヤ杉)
また、エジプトではヒマラヤ杉で棺を造り,この樹から採取した油をミイラの保存剤に使ったと言われています。そこに由来するのか、学名は「香りのいい神の木」という意味のCedrus deodara。
このヒマラヤスギ、名前は杉ですが、植物学的には松です。この「名前は杉なのにホントは松」という木は他にもあって、レバノン杉もそうです。どちらも日本には自生しませんが、なぜか日本に入ってくると杉になります。
ヒマラヤスギが松である証拠は、大きな松ポックリ。これを見れば誰も杉とは思わないですね。

(ヒマラヤスギの松ポックリはでっかい)
ヒマラヤスギは、それと意識して見たことはないです。
でも、「北海道樹木図鑑」には、市内のどこかであろうビルの敷地に
植えられている写真が載っているので、そこに行けば見られるのでしょう。
問題は、そのビル、どこだったかなぁ・・・(笑)。
ある程度見当はつくんですが(官庁関係)・・・
この松ボックリ、陶器の壷みたいですね(笑)。
以前から、なぜ日本に渡来すると「杉」になったのだろうと気になってはいました。
壷みたいな松ポックリ。確かにそうですね。撮影は去年の夏だったのですが、今頃は茶色くなって落ちているんでしょう。
アメリカでは、杉の葉っぱによく似た、Eastern Red Cedar = Juniperus virginianaがあり、これを日本で、「杉」と訳してしまったのが元で、ヒマラヤのCedrus deodaraも、Cedrusだから「杉」としてしまったのかもしれませんね。(Eastern Red Cedar)
http://www.cnr.vt.edu/DENDRO/DENDROLOGY/syllabus/factsheet.cfm?ID=97
植物もそうですが、外国の動物の日本語も、奇妙なのが多いです。いったい誰が、こんな日本語名を付けているのか、ひどく無責任な名前が多いなぁ~と感じます。
アメリカの渡り鳥 Purple Martin を,ムラサキ イワツバメと書いたところ、野鳥の会のおエライさんに、日本語名は、ムラサキツバメだと注意されました。Martinは、本来、岩場などの巣をかけるので、英語ではちゃんと Swallowとは、生態で区別しているのですが、日本語ではごっちゃです。程度低いと感じます。
似たような話で、Oakを「樫」と訳して、多くの日本人が誤解しています。本来は「楢」らしいですね。
私は仕事柄か、言葉の生まれた過程にも興味があるので、そういう誤訳も含めて「面白いなあ」と思います。
このブログの「木と言葉」にも書いたことですが、耳が遠い家来が「余の木」を「エノキ」と間違えたり、イチョウの学名がスペルミスのまま登録されたり、人間のやることは可笑しいです。