カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、ジュウイチのトケン類4種は姿がよく似ています。その一方、鳴き声は全く別。カッコウとホトトギスとジュウイチは声がそのまま名前になっていますし、ツツドリも「ポポ ポポ」という声が筒を打つ音に似ていることに由来します。
下の動画は2014年に京都市内で撮影したツツドリですが、外見だけではホトトギスと区別できません。
下の動画は同じく2014年に奥志賀高原で撮影したもの。余計な音が入っていますが、「カッコウ カッコウ」と鳴いているのですぐに同定できます。
ムシクイ類も同様です。オオムシクイ、メボソムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイの4種は姿や色がよく似ていて、フィールドで発見してもすぐには識別できません。ウグイスも外見はこの4種によく似ていて同定に迷うことがあります。
しかし、鳴き声は異なります。オオムシクイは「ジジロ、ジジロ」、メボソムシクイは「チョリチョリ、チョリチョリ」、エゾムシクイは「ヒッツッキー」、センダイムシクイは「チヨチヨビー」、ついでにウグイスは「ホーホケキョ」。
「姿では識別できなかったけど、さえずりを聞いて種類が分かった」ということがよくあります。下の動画は2016年に宇治川で撮影したムシクイ類。撮影前に「ジジロ、ジジロ」と鳴いたのでオオムシクイと同定できました。
ある学者は「世界のどこでも、同じところに棲んでいる鳥は、近縁種でも同じ歌をうたうことは絶対にない」と書いています。そして「このことは鳥だけではなく、コオロギのような虫やカエルにもあてはまる」と書き加えています。
姿はそっくりなのに声が違うことにどんな意味があるのでしょう。この学者の記述をまとめると、外見が似た別種の鳥が同じような環境で繁殖する場合、相手が自分と同じ種類かどうかを声で区別するためにそれぞれが異なる鳴き声を獲得した、ということのようです。
それを証明するような調査も行われています。イギリスには姿がよく似たチフチャフ、キタヤナギムシクイ、モリムシクイのムシクイ類3種が混在していますが、大西洋にあるテネリフ島にはチフチャフだけが生息しています。英国のチフチャフのさえずりは変化に乏しくキタヤナギムシクとはっきり区別できる一方、テネリフ島のチフチャフのさえずりは多彩で、英国のキタヤナギムシクイに似た歌も歌うとのこと。

チフチャフ(Public Domain)
推測ですが、枝や葉が込み入った森の中では、視覚で同じ種類であることを確認できないので聴覚に頼った結果、声を変えるという進化を遂げてきたのでしょう。
姿では識別できないので声で同定するのは、私たちバードウオッチャーだけでなく、当の鳥たちも同じというわけです。いずれにしても、ムシクイ類の識別を声に頼るのは万国共通のようです。
下の動画は2014年に京都市内で撮影したツツドリですが、外見だけではホトトギスと区別できません。
下の動画は同じく2014年に奥志賀高原で撮影したもの。余計な音が入っていますが、「カッコウ カッコウ」と鳴いているのですぐに同定できます。
ムシクイ類も同様です。オオムシクイ、メボソムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイの4種は姿や色がよく似ていて、フィールドで発見してもすぐには識別できません。ウグイスも外見はこの4種によく似ていて同定に迷うことがあります。
しかし、鳴き声は異なります。オオムシクイは「ジジロ、ジジロ」、メボソムシクイは「チョリチョリ、チョリチョリ」、エゾムシクイは「ヒッツッキー」、センダイムシクイは「チヨチヨビー」、ついでにウグイスは「ホーホケキョ」。
「姿では識別できなかったけど、さえずりを聞いて種類が分かった」ということがよくあります。下の動画は2016年に宇治川で撮影したムシクイ類。撮影前に「ジジロ、ジジロ」と鳴いたのでオオムシクイと同定できました。
ある学者は「世界のどこでも、同じところに棲んでいる鳥は、近縁種でも同じ歌をうたうことは絶対にない」と書いています。そして「このことは鳥だけではなく、コオロギのような虫やカエルにもあてはまる」と書き加えています。
姿はそっくりなのに声が違うことにどんな意味があるのでしょう。この学者の記述をまとめると、外見が似た別種の鳥が同じような環境で繁殖する場合、相手が自分と同じ種類かどうかを声で区別するためにそれぞれが異なる鳴き声を獲得した、ということのようです。
それを証明するような調査も行われています。イギリスには姿がよく似たチフチャフ、キタヤナギムシクイ、モリムシクイのムシクイ類3種が混在していますが、大西洋にあるテネリフ島にはチフチャフだけが生息しています。英国のチフチャフのさえずりは変化に乏しくキタヤナギムシクとはっきり区別できる一方、テネリフ島のチフチャフのさえずりは多彩で、英国のキタヤナギムシクイに似た歌も歌うとのこと。

チフチャフ(Public Domain)
推測ですが、枝や葉が込み入った森の中では、視覚で同じ種類であることを確認できないので聴覚に頼った結果、声を変えるという進化を遂げてきたのでしょう。
姿では識別できないので声で同定するのは、私たちバードウオッチャーだけでなく、当の鳥たちも同じというわけです。いずれにしても、ムシクイ類の識別を声に頼るのは万国共通のようです。
カッコウの声はテレビだけです。賑やかに鳴いてます。尾羽でアピールなのでしょうね。
3日前から、鳩サイズで細めの鳥、多分渡り鳥のヒヨドリと思いますが、自生菜を食べつくして、ハクモクレンの蕾を台無しにしています。傷のない白木蓮が咲かないと思います。30羽以上来ていました。先ほど飛び立ったのは、50羽になったかもしれません。早々に北へ移動してほしいです。雑草園に出るたびに飛び立つのですよ(泣く)
姿も声も、神様が与えた特徴、上手に使ってこその鳥たちと思います。
わが家でもヒヨドリは嫌われ者です。ブルーベリーの実やミニトマトを食べてしまいます。
他の鳥を追い払ったり、ピーピーうるさいので、バードウオッチャーの間でも嫌われ者です。
ヒヨドリの身になれば、しょうがないんですけどね。