以前、「高級な楊枝はクロモジ」とご紹介しましたが、「楊枝」は楊(やなぎ)の枝と書きます。ヤナギの漢字には「柳」もありますが、柳はシダレヤナギの仲間、楊はハコヤナギの仲間を意味します。箱を作るのでこの名があります。
シダレヤナギは「銀座の柳」をはじめ街路樹によく使われているのでご存知でしょう。ハコヤナギは、ヨーロッパでは学名から「ポプラ」、日本では「ヤマナラシ」と呼ばれています。ヤマナラシはご存知なくても、ポプラ(セイヨウハコヤナギ)はどこかでご覧になっていると思います。
(白い樹皮に小さな菱形の皮目があるのがヤマナラシの特徴)
ヤマナラシもポプラも、葉柄(葉と枝を繋ぐ軸)の断面が楕円形になっています。このため、かすかな風でも葉が左右にひらめき、ハラハラ、カラカラと音をたてます。だから「山鳴らし」。
ハコヤナギ類を英語でアスペンと言いますが、おしゃべりな女性のことを「アスペン・リーフ」と表現するそうです。日本でも欧米でも、うるさい樹と思われているんですね。
(他の樹の葉が揺れないような微風でも、ヤマナラシの葉だけはヒラヒラします。)
さて、楊枝を使う習慣は古代インドで始まり、その樹種もインドボダイジュでした。枝の先を噛み砕いてブラシのようにしてから、歯磨きとして使っていたようです。それが中国に伝わり、インドボダイジュの代わりにハコヤナギ類で作るようになったので「楊枝」という言葉が生れたのです。
枝という字からも分かるように昔の楊枝は今よりも大きく、9cmから30cmまでいろいろあったようです。そう言えば、「木枯らし紋次郎」も長い楊枝をくわえていました。あれも、ハコヤナギ(=ヤマナラシ)で作られていたんでしょうか。
シダレヤナギは「銀座の柳」をはじめ街路樹によく使われているのでご存知でしょう。ハコヤナギは、ヨーロッパでは学名から「ポプラ」、日本では「ヤマナラシ」と呼ばれています。ヤマナラシはご存知なくても、ポプラ(セイヨウハコヤナギ)はどこかでご覧になっていると思います。
(白い樹皮に小さな菱形の皮目があるのがヤマナラシの特徴)
ヤマナラシもポプラも、葉柄(葉と枝を繋ぐ軸)の断面が楕円形になっています。このため、かすかな風でも葉が左右にひらめき、ハラハラ、カラカラと音をたてます。だから「山鳴らし」。
ハコヤナギ類を英語でアスペンと言いますが、おしゃべりな女性のことを「アスペン・リーフ」と表現するそうです。日本でも欧米でも、うるさい樹と思われているんですね。
(他の樹の葉が揺れないような微風でも、ヤマナラシの葉だけはヒラヒラします。)
さて、楊枝を使う習慣は古代インドで始まり、その樹種もインドボダイジュでした。枝の先を噛み砕いてブラシのようにしてから、歯磨きとして使っていたようです。それが中国に伝わり、インドボダイジュの代わりにハコヤナギ類で作るようになったので「楊枝」という言葉が生れたのです。
枝という字からも分かるように昔の楊枝は今よりも大きく、9cmから30cmまでいろいろあったようです。そう言えば、「木枯らし紋次郎」も長い楊枝をくわえていました。あれも、ハコヤナギ(=ヤマナラシ)で作られていたんでしょうか。
チョウセンヤマナラシというのは、私は見たことがありません。
北海道の(確か)美瑛町にはポプラのきれいな並木がありましたよね。富良野でしたっけ?
こちらにはチョウセンヤマナラシもあるらしいのですが、
私がよく見るのはヤマナラシです。
昨年、苗木を、旭山公園内の工事で木が一時なくなる場所から取って、
別の場所に植えなおしたら、今年ちゃんと育ってます。
強そうですね、さすがという感じです。
成木にはこの菱形の皮目があるので、それが分かれば探しやすいです。ナナカマドの大木にもこんな菱形の皮目が出ますが、葉が羽状複葉ですから識別できます。
ヤマナラシの老木には菱形の皮目が出ないようです。
この菱形を探せばいいのですね?
ポプラとの見分け方はあるのでしょうか?