樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

門前の木

2006年07月12日 | 木と言葉
栃の森の帰り道、あちこちでクマノミズキが白い花を咲かせていました。ミズキの兄弟分で、花も葉もミズキにそっくりですが、開花時期が1ヶ月くらい遅いのと、葉が対生であるところが違います。

      

以前、「クマノミズキは熊のミズキ」と冗談を書きましたが、この木に関してもっと面白い冗談みたいな話を見つけました。
韓国のソウルに景福宮という歴史的建造物があります。その修復の際、門の真ん前にあった樹齢70~80年のクマノミズキを当局が伐採したため、市民が激しく抗議したそうです。
当局の釈明は、「門の前に木があると、閑という漢字になる。閑(ひま)になると国が栄えないので切った」。

      

もし私がソウル市民なら、思わず拍手して、抗議を止めるでしょう。日本の行政にも、こういう洒落っ気が欲しいなあ。
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