樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

環境フェスティバル

2009年12月14日 | 森林保護
京都府は毎年今頃、環境保護団体や環境ビジネス関連の企業を一堂に集めて「環境フェスティバル」を開催します。野鳥の会も毎回出展し、5年ほど前までは私もブースでお手伝いしていました。その後ご無沙汰していましたが、今回久しぶりに足を運びました。目的は鳥ではなく木。


(野鳥の会は恒例のブローチづくりや巣箱づくり)

最初に目を引いたのは廃材を再利用した家具。産廃処理の会社が元・家具職人の社員の特技を活かして、解体家屋から出る廃材をリサイクルするために始めた事業とのこと。
古民家に使われている木材は良質のものが多く、その職人さんによると「木材に寿命はありません。築100年以上の家屋に使われていた廃材でも削れば中はきれいなもの。それに木材は古くなるほど硬くなります」。年数が経つほど強度が増すのは確かなようで、法隆寺の心柱は建築後1300年の現在が最も強度が高いと言われています。


(産廃企業のブースに展示された再生家具)

もう一つ注目したのは、あるNPOによる「はじめての椅子」展。わが子の1歳の誕生日にプレゼントしたい椅子を京都産の木材を使って作ろうというコンテストで、思い思いの可愛い椅子が並んでいました。お遊びコーナーにはたくさんの木片が用意され、子どもたちが自由に積み木で遊んでいます。


(「はじめての椅子」展の出品作)

(積み木コーナー)

また、ある木材組合のブースでは、木材の含水率を計る機械を触らせてもらいました。同じ板でも表と裏で含水率が違うんですね~、知らなかった。


(ワンタッチで木材の含水率が計れるメーター)

木とは関係ないですが、最も驚いた展示は電気自動車。下の写真は大正6年に島津源蔵(島津製作所の2代目社長・日本電池の初代社長)がアメリカから輸入した自動車で、自社製の鉛蓄電池を積んで社用車として30年間愛用していたそうです。



しかも、長らく本社ロビーに展示されていたものを復活させることになり、今年の5月に走行可能な電気自動車として修復したとのこと。現在、ハイブリッドカーの次のエコカーとして電気自動車が期待されていますが、京都では90年前にすでに走っていたんですね~、知らなかった。
コメント (4)
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