樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

世界一高い樹

2007年03月07日 | 樹木
1ヶ月前に放送されたNHKの「プラネットアース」でご覧になった方もあると思いますが、世界一高い樹はアメリカのカリフォルニア州にあるセンペルセコイアです。その高さは115m。このセコイア公園には高い樹の世界ベスト3があるそうです。
下の写真はその世界一の樹ではなく、私がたまに訪れる森林総合研究所に植えられているセンペルセコイアです。こちらは樹高20mくらい。スギ科セコイア属の樹で、以前に落葉する針葉樹としてご紹介したメタセコイヤも同じ仲間ですが、センペルセコイアは常緑樹です。右の写真の左がセンペルセコイア、右の落葉しているのがメタセコイア。


樹木はどこまで高くなれるのでしょう? 生物学的にはどこまでも成長できるのですが、水分を吸収するという物理的な問題があって、これ以上は高くなれないようです。学校で習った毛細管現象だけでは、水は100mも上昇しないらしいです。

      
           (センペルセコイアの葉)

地下から吸い上げられた水は、根から幹を伝って頂上の枝まで登り、葉から水蒸気となって空気中に放出されます。根が水を吸って押し上げる力と、大気が水蒸気として吸い上げる力が重なって、水分は100mもの高さまで上昇するのだそうです。
         ◆お願い◆
さて、センペルセコイアとは関係ありませんが、みなさんにお願いがあります。以前scopsさんに教えていただいた「日本の天然林を救う全国連絡会議」が、国有林内の天然林の管理を林野庁から環境省に移管するための署名活動を行っています。林業的な姿勢の林野庁から保護する姿勢の環境庁へ、ということのようです。
一度、サイトを訪れていただき、趣旨に賛同していただけるなら署名活動に協力してください。「署名用紙はB4で」と書いてありますので、私はA4でプリントしてコンビニのコピー機でB4に拡大して使っています。3月末締め切りなので、よろしくお願いします。
コメント (8)
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