ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ブロック工法…3号土沢川砂防ダム(堰堤)

2024-05-05 07:01:17 | 長野(ダム/堰堤)
昨年3月、とある愛好会から頼まれて川崎市でレクチャーをしたのですが、今秋またやって欲しいという依頼が…。いや〜、熱心だねぇ。

あ、どーも、ワシです。今回は長野県北安曇郡小谷村北小谷(きたあづみぐん おたりむら きたおたり)を流れる土沢川(つんざわがわ)に築造されている堰堤を目指します。といっても、実際に目指すのは「3号土沢川砂防ダム」で、これはグーグル先生の地図に載っています。アクセスは国道148号から北小谷駅方面へ入り、小谷橋を渡って左へ。そして「来馬温泉 風吹荘(くるまおんせん かざふきそう)」先の二又になっている道を右へ登り、しばらく行くと目的地に到着します。

これのようです。通常の砂防堰堤とは違いますね。

左岸、堰堤横に来ました。そこから見た様子。

銘板には確かに「3号土沢川砂防ダム」と記されていますが、高さが10.4mなので定義上は砂防堰堤になります。竣工は平成8年(1996年)12月。

この砂防堰堤はビーハイブと呼ばれる異形ブロックを重ねて築造されたもののようで、堰堤の上を歩く際には注意が必要です。油断するとその隙間にズボッと足が嵌まるから。慎重に、慎重に。

堰堤の中央へ来ました。落水部はこんな感じ。

そこから上流方向を眺めます。

そして落水の様子を覗き込み、

下流方向を眺めようとしますが、木ばっかりで何も見えず…。

堰堤中央から左岸側を見るとこんな感じ。


実はこの堰堤のすぐ上流から土沢川沿いに道があり、それを行くと大平砂防堰堤、5号土沢川砂防堰堤などがあるようなんですが、いかんせん悪路すぎて進むのを諦めました。さらに上流には土沢川第1号砂防堰堤と土沢川第2号砂防堰堤があり、これら二つの堰堤はどちらも鋼製セルダムらしい(参考)。

小谷村には異常なほどたくさんの砂防堰堤があります。それは地形的に土砂崩れが発生しやすいからだそうです。この土沢川沿いに多くの砂防堰堤が築造された直接的な理由は、上の参考資料によれば平成7年(1995年)7月に発生した梅雨前線豪雨により大規模な土石流が発生し、下流に甚大な被害をもたらしたことにあります。今回訪れた「3号土沢川砂防ダム」も着工が平成7年11月なので銘板に記されているようにこの災害対策として築造されたことがわかります。
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