初めて送ることになった、ある嬢。どういうわけか最初から親しげに話しかけてきました。その声質は何かとても楽しそう。試しに聞いてみました。
「あのぉ、何か楽しいことがあったのですか?」
「え、どうしてですか?」
「う~ん、なんとなくそんな気がしたので…」
気のせいだったか…と思っていると、その嬢、意を決したかのように話し始めました。
「実は、子供ができたんですぅ」
「おおっ、それは素晴らしい!」
「それだけじゃないんですよ」
「え、まだ何か?」
「もうすぐ結婚するんです!」
「ひゃー、できちゃった婚ですか?」
「ええ、まぁ…」
「いずれにしても、めでたいこと続きですね! いや~、よかった、よかった」
ワシが「めでたい、めでたい」を連呼するのを聞いて、その嬢、
「なんでそんなに喜んでくれるんですか? 今日、はじめてお話ししたのに」
と不思議がる。いやいや、新しい命が誕生すること、そして新たな人生が始まるなんて素晴らしいことじゃないてすか。そういう話を聞かせてもらっただけでも、こちらは嬉しい気持ちになるんですよ。こちらこそ、ありがとうですよ。
そんな会話をしながら嬢の自宅に到着。すると、嬢はますます明るい声質で、
「はい、絶対に幸せになります!」
そう言って、クルマを降りていきました。最近は高齢者との付き合いが多いせいか、病気や死の話題が多かったので、久しぶりに明るい気持ちになりました。
…と、まあ、そんな話を後日知り合いの高齢者の方々にしたところ、思いもよらぬ反応が。
「ああ、そんなの、すぐに別れるわよ」
「大体、彼氏も彼氏ね。付き合っている彼女にそんな仕事をさせておくなんて…」
「そうね、類は友を呼ぶっていうけど、きっとダメ同士なんじゃない?」
いや~、辛辣極まりない。肯定的な意見はひとつもなし。確かに高齢者の方々の意見も一理あります。おそらく長く生きてきて、そうした事例を数々と耳にしてきたからなのでしょう。
これが一般的な意見なのかもしれません。でも、件の嬢にはそうなって欲しくないなあ。もっとも、こればかりは男と女のことなんでね…。どうなることやら。
「あのぉ、何か楽しいことがあったのですか?」
「え、どうしてですか?」
「う~ん、なんとなくそんな気がしたので…」
気のせいだったか…と思っていると、その嬢、意を決したかのように話し始めました。
「実は、子供ができたんですぅ」
「おおっ、それは素晴らしい!」
「それだけじゃないんですよ」
「え、まだ何か?」
「もうすぐ結婚するんです!」
「ひゃー、できちゃった婚ですか?」
「ええ、まぁ…」
「いずれにしても、めでたいこと続きですね! いや~、よかった、よかった」
ワシが「めでたい、めでたい」を連呼するのを聞いて、その嬢、
「なんでそんなに喜んでくれるんですか? 今日、はじめてお話ししたのに」
と不思議がる。いやいや、新しい命が誕生すること、そして新たな人生が始まるなんて素晴らしいことじゃないてすか。そういう話を聞かせてもらっただけでも、こちらは嬉しい気持ちになるんですよ。こちらこそ、ありがとうですよ。
そんな会話をしながら嬢の自宅に到着。すると、嬢はますます明るい声質で、
「はい、絶対に幸せになります!」
そう言って、クルマを降りていきました。最近は高齢者との付き合いが多いせいか、病気や死の話題が多かったので、久しぶりに明るい気持ちになりました。
…と、まあ、そんな話を後日知り合いの高齢者の方々にしたところ、思いもよらぬ反応が。
「ああ、そんなの、すぐに別れるわよ」
「大体、彼氏も彼氏ね。付き合っている彼女にそんな仕事をさせておくなんて…」
「そうね、類は友を呼ぶっていうけど、きっとダメ同士なんじゃない?」
いや~、辛辣極まりない。肯定的な意見はひとつもなし。確かに高齢者の方々の意見も一理あります。おそらく長く生きてきて、そうした事例を数々と耳にしてきたからなのでしょう。
これが一般的な意見なのかもしれません。でも、件の嬢にはそうなって欲しくないなあ。もっとも、こればかりは男と女のことなんでね…。どうなることやら。