ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

「おもてなし」についての考察

2009-01-25 05:52:36 | 脳みその日常
客を扱うことを「もてなし」と言いますね。これは何も不自然な言い方ではありません。ところが、これに「お」をつける場合があります。「おもてなし」です。たとえば旅館などの宣伝文句によく「心を込めたおもてなし」というフレーズがありますが、こういうのを見ると、ついヘソ曲がりに考えてしまうのです。なぜなら、

おもてなし = 表無し = 裏がある

という図式が頭をよぎるからなんです。「そうか、このもてなしには裏があるんだな。ホストは何か良からぬことを企んでいるのだな」と。もちろん、ほとんどのホストはそんな意味でこの「おもてなし」を使ってはいないと思います。でも、中にはそうでない、いかにも裏がありそうな「おもてなし」を経験することがあります。だからこのヘソ曲がり思考を払拭することができないのかもしれません。

旅館などはそもそも金儲けの営業としてやっているので、仮に裏がありそうなもてなしを受けても特に驚くことはありません。その場限りで終わりますからね。ところが個人間の付き合いで妙に手厚いもてなしを受けた場合はちょっと考えてしまうことがあります。その付き合いが昔から続いているのならいいのですが、初対面あるいはまだ付き合いが浅い場合には勘ぐってしまいます。

「この人は何らかの打算があってワシに気に入られようとしているのではないか?」

他人を疑うのは良いことじゃありません。ワシは基本的に人間は性善説に基づいていると考えているので、できるだけその人を信じようと心がけています。でも、世の中には疑いたくなる人っているもんなんですよ。現にワシを何らかの形で利用しようとする人をこれまで何人も見てきました。面白いのは、そういう人はワシが利用するに値しないと見るや、態度を一変させることです。ホント、見事なほど冷淡になります。これぞまさに「おもてなし」だったわけです。

「もてなし」は嬉しいものですが、「おもてなし」は嫌だなあ。
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