湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

湘南子どもフォーラム懇談会結成呼びかけ文が出来ました

2005-01-10 04:00:57 | フリースクール
引きこもり・不登校の領域からの提案です。

1/23(日)第一回懇談会の際に、自閉症関係の親子の会「ドーナツの会」からの提案と合わせ、懇談会全体の文を作ります。

皆様もご一読ください。ごまめの歯軋りでも何でもいいから始めていきます。

呼びかけ文は以下の通り。(転載歓迎)


--- ここから ---

《湘南子どもフォーラム懇談会に参加しませんか?》

10 Jan. 2005
湘南子どもフォーラム世話人
懇談会発起人
    飛田 英昭


 昨年11月28日茅ヶ崎にて「湘南子どもフォーラム・文化祭」という企画を行いました。不登校・引きこもりの青少年をサポートしている湘南地域の支援団体からの呼びかけで、子育て・障がい児者関連団体と接点を話し合い、会場で各団体が文化祭を行いました。この企画の全体会シンポジウムの中で、フォーラムの趣旨ともなる次のような提案をさせてもらいました。

 不登校・引きこもり領域の運動は三十年弱の歴史の中で、現在、質の転換が要求されている停滞局面にあり、この壁が「当事者の社会参画」デザインがキーワードになっていることから、その延長で今回の提案となりました。

 13万人に近い不登校児と、最近では52万人に及ぶ「ニート」と呼ばれる不就労者が近未来の自己像をつかみかねています。「心の治療と社会復帰支援」という従来の運動では、とても包みきれない社会の歪みがその背後に横たわっています。それを政治の課題というのは簡単ですが、その先がありません。自分たちにもやれることは、あるはずです。

 実際、中学生を含む青少年の社会体験・就労体験というと、奉仕活動(非対称の労力提供)の形に封じ込められているのが現実です。しかしひとは自分が必要とされるとき活力を得、自己像を確立していくのです。この視点が従来の社会復帰運動には欠けていました。社会人として自立していくための「身支度の論理」に組み込まれたままだったといえばいいでしょうか。それは受験の論理と同質なのです。この「自分を必要とする他者との出会い」の中に、次の運動の新たな扉が現れているという説明をしました。

 これは不登校・引きこもりの当事者を矛盾の頂点としながら、青少年層全体に裾野を持つ大切な問題です。しかし通学している人たちは、学校という枠の中にしっかりつなぎとめられています。では通学者の立ち上がりを待って、昼間、当事者たちは自分の居室の中に、なす術もなく悶々としていなくてはならないのでしょうか。

 地域社会はアルバイトの形で不安定な雇用をしています。しかし「必要とされる」ということからすれば、満足できるものとはいいがたいでしょう。ましてや少年層の雇用は不可能です。

 ここに社会運動の出番があるように思いました。心身障がいの方の当人を含むご家族との交流を通して、共生の道を探れないかということです。これには「荒唐無稽」という評をされる方もありました実際、日々家族の中で他人からは見えない親子戦争状態にある方々からすれば、寝言のように響く提案かと思います。しかし当事者が脱皮の時期に来ていながら、なす方策が見つからない方も、不登校・引き困りの領域には、いらっしゃるのです。提案は、この状態の方々に呼びかけるものです。

 一方、心身障がいの方とそのご家族にしてみれば、気難しい厄介な人物と交流を持つ提案に映るのではないでしょうか。しかし人間関係の解決と自己像を「求めるがゆえに」彼らは壁に突き当たっているのです。その意味で彼らは熱意ある友に転じうる人物でもあるのです。順調に出会うには、大人、特に実践経験者の仲介が必要です。しかし、特に同世代の方との交流が実現すれば、お互い友達が出来ることになるでしょう。現実には、不登校・引きこもりの当事者の家族・親族の反対が出る場合も考えられます。仲介者は、かなりパワーが必要となりますが、ここに様々な共生デザインが生み出されるように思えます。

 全体会提案では、お互いを知るための「交流オートキャンプ」の例をだしましたが、その日限りの企画交流だけではなく、日常的には、ご近所付き合いから始まり、共同作業所や起業のレベルの協力も考えられます。仕切りを取って、まずそれぞれの運動領域の推進者たちの意見交換から始めていきませんか。(これが全体会の私の提案でした。)

 具体的な地域協力の企画を立ち上げていく役割を「湘南子どもフォーラム」に託したいと思います。そのために「仕掛人集団」を作ろうと思います。まずはお互いのニーズの突合せから始めることになりますが、運動の核となるこの集団を「湘南子どもフォーラム懇談会(世話人会)」と名づけ、毎月か隔月の懇談会を始めます。先々、「日常活動支援も担えるような仲介役の力」を、身につけていきたいと考えています。そのために、今なしうる中小の企画をこの会から提案していきます。

 実際、それぞれの領域で活躍されている多忙な方々が構成員になると思いますので、懇談会のオンライン上の相談の場として、「携帯メールネット」を中心としたメーリングリスト(同報通信網)と公開ホームページを準備しています。パソコンからメールを使える方も、もちろん参加できます。急な需要もすぐに巡回できる体制が生まれれば、場が広がります。企画相談だけではない地域交流も広がります。パソコンが苦手という方には、「電話仲介係」を当番制のような形で置こうと思いますので、ご心配なく。

 まずは集まってみましょう。下記の通り懇談会を実施します。まずは顔合わせと、現状と趣旨の確認というところですが、様子見、歓迎です。是非ご参加ください。




■■■ 湘南子どもフォーラム懇談会・第一回 ■■■

 日 時:2005年1月23日(日)13:30~

 場 所:茅ヶ崎市市民活動サポートセンター
      tel:0467(88)7546
     (茅ヶ崎駅北口よりバス停『ジャスコ前』
      から徒歩数分、GS隣り)

 問合せ先:tobita@mbm.nifty.com 飛田まで
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 (注意)「@mbm」は半角に直して下さい。




--- ここまで ---

以上
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