湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

静岡大初日、大人の社会規範とは/便の左官屋さんの後始末話は

2009-09-21 08:55:15 | 引きこもり
ここ数日、書きこみのタイミングを失うような事態が続いている。申し訳ない。

昨日は久しぶりに駅弁を食べた。静岡大を会場にした集まりに出かけたのだが、学食はいっぱいに決まっているから、雨でもないかぎり、キャンパスで食べようと、東海軒のお好み弁当を抱えていった。これは正解だった。

鈍行を使って片道二時間半強の旅。午前の分科会9時半開始というのは、我が家のバス始発より早いために、20分強、歩いて駅に出ることになる。これは案の定、騒動と寝坊で二本目となってしまったため、1時間遅刻で分科会に出た。

「現場の知(実践知・臨床知)」の有り方と、それを如何に有効にその創造性を取り込んだ実践を組織できるかという内容だった。前半を聞き逃したのは残念だったが、大筋で見当がついた。風邪がはやっている関係か、レギュラーの面々がかなりかけていて、代わりに多方面からの有名人の顔が。しかし、それを活かした発表を聞き逃したのは残念だった。

本筋が学校教員と教育系研究者、文科省行政、学校心理士の集まりなので、地域や職場の学びを比較的多く集めた今回の企画は貴重だった。

細かい報告は、22日の分科会がすべて済んでから話すが、私の関心のひとつが、昨日の午後の16時からの分科会にあり、22日のふたつの分科会にある。

しかし静岡大は校舎が古い。B棟の教室など、5階までエレベータが効かず、階段を上り詰めるとその教室にのみつながっているという不可解な作り。地震などの非常事態があったとき、階段にひとが殺到してあぶないだろう。非常階段があるのだろうか。斜面に建った建物で、階段が多くスロープも一部しかなく急勾配だ。身体障がいで歩行困難を抱える方は、介助が必要な状態だった。

駅弁を拡げて食事を済ませ、帰りのバスを確認した。いつもの集まりより小規模なので、何本も待たされることはないだろうが、少し早めに退席したほうがよさそうだった。駅前大学ではないので、タクシーも頻繁に通っている町並みではなかった。

私の昨日の目的の分科会はふたつ。ひとつは「現場の知」をめぐる分科会、もうひとつは、やや会話分析に偏りをもつ「多声性」を論じる分科会だった。

ただ16時の前にもうひとつの分科会群があり、そこはあまり関心があるところはなかった。私塾・予備校・職場などの場の「クリティカル・シンキング」を論じる分科会を覘いたが、配布試料をみたら授業手法の枠に収まったノウハウものだったのでパス。「社会が子どもに与える影響」を考える分科会に飛び込んだ。

基本は大人が社会規範を示し子どもに伝えていけば、非行はなくなり平和な社会がやってくるという平和な分科会だった。大人の影響力をアンケートと因子分析して結論を導く予定調和の世界。

子育てを集合的有能観育成と社会化に流し込んでしまう。子どもの体験咀嚼や都合、子ども社会のしがらみなど一切なし。地域からの社会規範に基づいた善導によって子どもを小さい頃から鋳型に入れていけば、非行は起きないというものだった。

大人が一律の社会規範で生きているわけではなく、一枚岩でもありはしない。ここに落とし穴をもった規範伝達モデルなのだ。子どもも現在を生きている。共感モデルのような、疑似体験の引き出し型でもない。大人は子どもを超越し、大人は放置されてしまう。

最後の質問というか感想の場で、路上生活者をめぐる湘南の経験を話した。駅前にたむろする路上生活者を、都市の美観を損ねるもの・治安上犯罪者予備軍・社会的挫折の悪しき見本という形で、地域からの一掃・排除を地域自治組織が警察行政などに要望したり、湘南マラソンのときなどは、防砂林の野宿村の排除を行っている。こうした動きと、地元中高生若者による路上生活者襲撃のような事態に、今回の話は解決力を持つのかと質問した。また、社会的挫折者への援助の例では、ある自営業者の倒産の例を出した。闇金業者の取立てに悩む家庭に起きた出来事は、学校のいじめを引き起こした。親の規範とは、「関わるんじゃない」というもので、規範はサバイバルツールとして機能している。こういう事例を見て、社会規範の掲示によって非行が収まると、いえますかと質問した。

たちどころに時間切れが宣言され、会場を去る際に「年寄りの慰みかってか」というような罵声が飛んで来た。問題認識の底の浅さを科学の手法で覆い込んではいけない。喧嘩売りに行ったわけではないのだが。

しかしため息が出る。町に花を植えても、その花のポッドに追いやられる路上生活者がいる。それが大人社会なのだ。

19:30発東京行という特急車両の鈍行に幸い乗れて、のんびり帰ることが出来た。これは結構いい。

今日は墓参、ビルメインテナンス業者と交渉の日、父の部屋の床が便で左官してくれたので、スチームクリーニングを頼むのだ。

夜間傾聴:休み

(校正1回目済み)

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