湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

4/5 要援護者支援災害ボランティアの外側構造

2019-04-06 06:14:53 | 地震津波災害ボランティア
2019/04/05 記
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要援護者支援の災害ボランティアというスタンスでは、障がい者、要ケア高齢者支援という外側からの活動のもどかしさがあるが、領域横断の繋ぎ屋的役割を持たされている。それはや当事者団体の現段階のニーズとは、必ずしも同じではない。しかし近未来の大災害の剣が頭上に揺れている中での必要な活動を、危機を背筋にかんじとっていながら、それを金科玉条として押しつける愚を知る手探りの活動でもある。そこに矛盾がある。当事者の気づきを促すという論を説く方もいるが、私はそこに、内省がない自己正当化の硬直をみる。提唱者もまた問われる。空転と障壁の中で自己検証の回路を丁寧に自覚遂行する必要がある。

理想論的にいえば、当事者とともに歩むべきなのだが、boundary zone 境界域の活動は、両域横断の活動であり、辺境の妖怪、イソップ的にいえば、コウモリのようなものである。


30年も昔の話になるが、日本LD学会が出来た頃、学習困難者やいじめ対象者の中の不登校、引きこもり青少年との関わりの中に、性格や環境だけではわりきれない医学的な症状がみられる者がおり、教育支援、生活支援などのアプローチに、経験的な関わりに加えた、医学的視点を取り込んだ活動がはじまった。(まだこのころは、家族の貧困などの生育環境の影響
は、あまり論じられていなかった。)

不登校・引きこもり青少年支援活動のなかでは異端であり、手帳をもたぬ軽度の障がい者活動の側面があった。しかし、この時代、障がい者の活動は、手帳を持つものの結束から生まれた当事者家族の自主活動であり、生活防衛的結束ゆえ内部結束傾向が強く、共通の障がいごとの独自団体が、連絡はとりつつ、各自の活動をしている状況下にあって、部外的な軽度の活動は、別領域の活動として、実際上の接点は難しい状態にあった。

つまり、医学的視点をもつ、不登校引きこもり支援活動は、その主流活動の狭間、境界域の独自活動となった。

ここから発した諸活動は、その出自から境界域の外側構造を引きずることになった。ではその外側構造を活かす活動を鳥瞰してみよう。 (つづく)

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夜間傾聴: なし
(校正2回目済み)


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