日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

あれから37年

2022年08月12日 | 回想
 

 37年前のこの日も、盆休み前ということで職場恒例となっている懇親会が会社施設で開かれた。地元出身以外の同僚は各地へ帰省する前日でもあり、酒量は控えめで進んだ。私は休み中の留守番役を仰せつかっていて、多くない酒量を控えていた。宴が終わり中締めで三々五々帰宅の途についた。

 階下に降りた時に後に「日本航空123便墜落事故」と称されるJALの墜落速報が報じられていた。搭乗者名簿が画面に次々と流れる。見つめていた上司が「あっ」という大きな声を発した。仕事上でつねひごろそんな声を発する人ではないことで異変を感じた。

 上司はすぐに社宅の家族に連絡した。知人と同姓同名の一人の搭乗者に奥さんは気づき、在京の知人宅へ連絡、搭乗していないことを確認されていたようで、それを聞いた上司の安堵した姿は、これまた職場では見たことが無い。聞きはしなかったが、長く深交のある人だろうと感じた。事故にあわれた方の慰霊は今日も行われたという。

 乗客乗員524名全員が絶望かと口には出ないが思っていた。翌日の昼前、4名の生存が民放で報道され、驚きと喜びが交差した。ヘリに救助される映像は今も残像になっている。今、勤務するJAL職員の多くはこの事故を経験していない。この事故の伝承をどう引き継ぐが、安全の専門家はこれからの課題という。

 (今日の575) 御巣鷹の消えぬ事故跡教訓に
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