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3年くらい前になる。新聞で市内の手芸愛好家が樋余地(ひよじ)で綿の栽培を始めたという記事を読んだ。えっ、どうしてあんな離れた地に、と思った。樋余地は山間地、市街地から車で40分から50分くらいかかる、山の中腹にある。
山口市へ出かけるとき、いつもとは違う道を走ろうと「樋余地」経由とした。国道2号線を折れ国道376号に入るとそこからは勾配のある道になる。しばらく走ったところで、道側に数人の動く影が見える。何しているのだろう、カーブに注意しながら見るとそれは人ではなく猿の集団だった。人家は途絶えていたが、のどかだな、そう思いながら通り過ぎた。それよりさらに上った地で綿の栽培いうことに驚いた。
そんな綿の栽培から作品作りまでを手掛けるという手芸愛好家3人が「いわくに綿(わた)」のブランド化を目指し、活動を紹介する展示会が開かれた。あんな地域で綿の栽培、に興味を持ったことを思い出し見学に出かけた。入り口には古民家で見つかった100年余の糸車が置かれ目を引く。修理して今も使えるという。
展示の内容や感想は次の機会にして、夏休みでもあり親子連れで見学の姿が何組かあった。綿花から種を取り除くことや、綿花から実際に糸つむぎなどが体験出来、夏休みの終りにいい体験ができただろう、そう思いながら子どもの姿を眺めたながら、私も初めての体験をした。
(今日の575) 打ち直し綿入り布団母なれば