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「大東亜戦争は昭和16年12月8日ハワイの真珠湾攻撃に始まり、昭和20年8月14日岩国一帯のB29による猛爆撃で実質的に終結した」。これは地元紙として発行されていた防長新報社の企画連載「岩国今昔」第39回目の記事の書き出し部分の転載。記事は続く。
「第1波の攻撃は午前11時5分で第3波目で続き11時45分み終わった。投下された爆弾は500ポンド弾で1446個。あたかも夕立のごとくであり、地上に直径15㍍の大きな穴がハチの巣のようにあいた。この絵(掲載の写真)は12時30分頃の風景である。戦争は二度と繰り返してはならないことを如実に物語っている」で終わる。
毎年、この日は市内に慰霊のサイレンがなり市民は黙祷をする。この時間に間に合うよう出先から帰宅、黙祷し霊の安らかなならんことを祈った。8月はこうした黙祷が2回の原爆と今日、そして明日の終戦の日4回ある。市内では8回近い爆撃を受けているが、29年5月10日「岩國陸軍燃料廠(和木町)がB29爆撃機112機が来襲し322名が命を失うということもあった。
企画記事にはメモとして追記がある。 「B29攻撃爆撃機数60機、死者517人、負傷者859人、行方不明30人、全壊家屋543戸、半壊家屋343戸、被災者5911人」。危惧されている核兵器ならその威力は想像がつかない。ロシアのウクライナ侵攻、連日の報道を見ていると、何があっても武器を持って戦うことは絶対に許せない。
(今日の575) 防衛費倍増案に一考を