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「すっかり秋の空ネ」、「気持ちいい朝ネ」、「最上段に上がってきましたネ」、「今日は暑くなりそうですネ」。4つのアサガオが澄んだ朝の気持ちよい風をうけながら空を見上げて会話しているように見える。とうとう、最上段で咲き始めた。1番咲から2カ月余、下方には黒茶色に変わった種が今年の成果を残している。花数はすっかり減った。
自然界の生き物すべては自らの力でこうして後世に繋げる実を残して生涯を全うする。ある時は進化した形で、またある時は突然変異で、まれに頼みはしないが神の力なのか交雑で、とにかくDNAを後世に伝えていく。
今、伝え残してほしくないのは新型コロナウイルス。日本では、これとの戦いで成果が上がらずトップが辞任に至る事案が発生し、その後継を担わんとする争いが起きている。どちらにくっつくか、誰の応援をすることが自分の得になるか、選挙の顔とするには誰がいいか、そんな駆け引きが起きている。
アサガオ、咲かせてくれる人は選べない。だが、選んで、蒔いて、水をくれる人にはひと夏の暑さに耐えて、毎朝、さわやかな笑顔を見せる。秋の気配が進むと種を残して静かに去っていく。これは自然界のしきたり通りではあるが、人は万物の霊長と驕るからにはこれらから嘲笑されない公正な政を進めて欲しい。