日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ローカル線の廃線

2021年09月25日 | 地域

 NHK-TVに「日本の廃線」という放送がある。内容は日本中に張り巡らされていた鉄路の廃線前の姿を映し出す。それはかっての国鉄やJR、民間の鉄道、大都市の交通を担った電車、ダムなどの工事用鉄路が観光用に転身、などその生い立ちは様々だが、廃繊に至る経緯は沿線の人口減、利用者減少、減便、無人駅化、そして廃線に至る過程は同じだ。また、貨物運送のトラック化も大きく影響している。

 市内にはローカル線として岩徳線と三セクの清流線がある。岩徳線は山陽線が電化されるまでは本線で、今の西岩国駅は岩国駅だった。SLの頃は黒っぽい長い客車が7、8両くらい連結して走っていた。その名残はローカル線としては長大なホームが現存する。沿線に住宅が増えても車社会、乗客は増えていない。朝夕は2両だが、昼間はディーゼル車が1両で走っている。それでも線路そばの花を手入れする人を見かける。

 岩日線は、山陽側と山陰側を結ぶ国鉄の岩日線として建設が始まった。途中まで開通したところで建設は中止、三セクとして存続している。清流・錦川沿いに中国山脈の麓まで自然の中を走るが、その経営は赤字の連続で厳しいと報道される。この路線も車社会が響き、利用者増の工夫は常にされているが成果に至っていないようだ。

 朝方の2両連結のJR上り線の通過を小さな踏切で待つ。窓越しに見える乗客の姿はわずか、いつまでも存続を願いながら見送る。助成や支援金に頼りきった自治体とその議会では、人口増に連なる新しい産業や力を生み出すことは難しい。ローカル線を存続させるには、市民の考えが議会で反映させることからのスタートになる。その選挙は1年後にくる。
コメント (2)
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