日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

短歌同人誌

2018年05月20日 | 回想

 短歌で活躍中の知人から、季刊の同人誌をもらい始めて数年になる。誌代を問うが「いらない」という返事に甘え受け取っている。代わりと言っては失礼だが何人かの知人の作品もあり全頁に目を通している。短歌だけでなくエッセイや、論評など豊かな内容で感心する。今春号を読みながら、50年以上前に所属した短歌の同人誌を取り出してみた。

 「短歌同人『駱駝』に入会してまもなく、全く予期しない父の死という試練、新しい生活が芽生えた結婚、待ち受けた子どもの死産、その痛い思い出を忘れさせて余る元気な長男の誕生と、今日まで二年余の間に、余りにも幸不幸の両極を経験した。この短い期間の経験を合同歌集へ納め、これからの礎にしたい」。

 これは、20代前半、誘われ短歌会へ入会してまもなく会の結成5周年記念歌集掲載作品への思いを述べた一文。発行は父の急逝から2年半過ぎたころで、落ち着きを取り戻していた。掲載の第1首目は「父の死を病臥の母に伝えるが長男吾の初めのつとめ」で、全28首。掲載は自選、掲載歌数同一で編集され、入会から日の浅い私には過ぎる配慮だった。

 人事異動にとり数年で退会した。この間、月10首の投稿を頑張ったが月刊同人誌に満載は無かった。3交替勤務で毎月の例会参加は出来なかったが充実していた。その頃に一緒した今80代半ばの知人は詠み続けている。退会したのちに発行された「岩国文学百年史」(昭和45年 市立岩国図書館発行)の中に私の1首が載っていて驚いた。「わが妻となる人定まりて墓標清めつつまず父へ報せる」お粗末でした。
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