日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

竹の秋

2018年05月01日 | 自然 季節

 今年の筍は不作という人もあったが、わが家は掘ることも茹でることもしないで十分にいただいた。茹でた筍を届けてもらえるという贅沢な旬だった。頂いた一部は冷凍保存しており、季節外れに筍を頂いている。

 筍は竹があってこその恵みの品。車で移動していると今、各地の竹林全体が黄色や薄茶色に変わっている。竹が枯れるのか、そうではなくて、筍を育てるために養分を奪われ葉が黄や茶に変わる。やがて色変わりした葉は落ちる。その時には色変わりした葉の元には新芽が出ているという。散った葉は、他の草木の紅葉に似ていることから季語では「竹の秋」という。

 竹の葉、少しの風でもハラハラと舞い降りてくる。その舞い降りるところは風まかせ、思わぬところまで届いている。20年余り、この季節に隣の竹林から舞い降りてくる葉の掃除に明け暮れた時があった。雨でも降るとへばりついた葉は箒の指示を無視して全く動かない。動かぬ亭主をぬれ落ち葉というがそれ以上にしつこい。

 見たことは無いが、子どものころから、竹はある周期で開花し、そして枯れると聞いている。農水省の説明がある。一斉に開花し一斉に枯れるのは「開花病」などと呼ばれるが、これは一定周期で起きる生理現象で病気ではない。真竹はほぼ120年、孟宗竹は67年めに開花した事例があるそうが、よく分かっていないと結んである。ところで竹を割ったような人は尊敬されるという、では上手く割れる人はどうだろうか。上手く割る方法は竹の末(うら)から割る。お試しあれ。
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