日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

水を制して米になる

2018年05月11日 | 地域

 田植えの支度で忙しい、もう植え終えたと季節らしい風景がブログに載っている。稲に水は欠かせない、このところの降雨で水の心配ないだろうと思っていたら、棚田と水にまつわる苦労話を読んだ。「水路の周り、昔は開水路だった、維持管理の手間が掛かるのでU字溝に、それがパイプになった。水に太陽光が当たらず水温が上がらず、稲の生長に影響する。田の周辺を草刈りし光を当てる。GWはこの作業のためにあるのかと思うこの頃」と結んであった。

 それを読みながら母の言っていた似たような話を思い出した。暖かくなると、ポンプで汲み上げた井戸水をホースで花に散水していると「汲み置いて気温近くなった水を貰うと花は喜ぶ」とよく言っていた。そんな手間はかけられないと、聞き置くだけにしていた。棚田農家の一文を読み温度管理された水を用いれば植物は喜ぶことを知った。

 菜園の隅に農機具保管の小屋がある。その屋根に雨水を受ける樋があり、その出口に役目を終えた湯船が置かれ満水状態になっている。種を蒔いても苗を植えても先ず与えるのは水、いつ降るか分からぬ雨を待ってはおれない。湯船時代にはこれほど湯を張ってはもらえないが、二回目のお役目ではフル、喜んでいるだろう。いつも水温は外気と同じ、畑にはいい。

 何年か前に棚田農家を訪ねた。田植えを終えしばらく経った頃で緑濃いい稲が育っていた。水を絶やさないと同様に「水が抜けない監視」も大切と聞いた。それはモグラ穴からの洩水で田が干上がると大変なことになる。モグラ道をつぶし捕らえることも大事な農作業と聞いた。水を制する者は天下をとるという。水を制御しなければ米にならないと同じだ。
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