日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

筏下り

2018年05月28日 | 地域

 市内北部の山間部、所用が終わったところで「今、錦川で筏(いかだ)下りが行われている」と聞き、急いで錦川に沿って下流へ車を走らせる。前夜来の雨で若干増水のように思えるが、筏は下っていることもあり、途中川をチェックしながら安全運転で車を走らせる。  

 筏(いかだ)といえば、岩国検定の仲間と学習しているころ、合併前の玖珂群北部、錦川上流地域の交易の担い手として「筏」は重要な役割を担っていたことを知った。そのことは、山口県生まれの民俗学者・宮本常一の調査記録にある。その調査地点は、今、所用の終わったこの地、そんなこともあり下流へ向かった。
 
 錦帯橋上流、約4㌔ほどのところで姿を捉える。10本の材木で筏1連、それが10連、長さは目測で40㍍くらいだろうか、それを10人の漕ぎ手で操っている。材木は表皮がはがれ白い木肌、素人目には杉か檜に見える。道路から10㍍くらい下の川面をゆっくり下っていく。赤い字で「錦川筏下り伝承会 みかわ」と筏に張られた横断幕が風になびいている。

 眺めているだけだけなら気持ちよさそうに見える。ところが、材木の伐採、皮剥ぎ、運搬、筏作成と連結、終われば解体、残材運搬などの重労働が見えないとこに隠れている。それを思いながら、今回、実行された伝承会の継続を願い、思わぬシャッターの機会に恵まれたことをに感謝しながら、新緑の川畔を下っていく筏を見送った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする